「レンゲショウマ」という花を意識したのはいつだったか。
はっきりしたことは覚えていません。
最初に見た場所も定かではありませんが、デジタル画像に残っている最も古いものは2008年8月に撮影したもの。それ以前にフィルムで撮影したかどうかは過去のリバーサルフィルムをいちいち検証しなければならず確認が難しいところです。
2008年の画像を改めて見てみると明らかにデジタル一眼レフで撮っていて、まずまず見られる画像なのに驚きました。撮影場所は比較的近くの渓谷でそこにはいまでも数株が残っていますが、株数は大分減ったように思います。
当時花そのものは図鑑で知っていたはずで、実物の印象は意外に小さく色も薄いな、という感じではなかったかと思います。
それでもその花の精妙な作りや球形の蕾のとのバランス。
折れそうなくらい細い茎の先に分枝して揺れる花の佇まいは他の花とは一味違う気品に溢れ、感激したことだけは覚えています。
改めて調べてみると、キンポウゲ科、レンゲショウマ属の日本特産1属1種とのこと。
学名はAnemonopsis macrophylla。「アネモネ(Anemone)属に似た葉の大きな花」という意味だそうです。
アネモネ好きにはたまらない命名です。
これまで見てきた野草の中でその希少性も含め最も好きな花といえば、ミヤマハナシノブ、ヤマシャクヤク、シラネアオイ、ササユリ、ミヤマクロユリ、タカネヤハズハハコあたりがその代表ですが、レンゲショウマもそれに迫る位置には付けています。
花そのものが大振りなものが好みで、園芸種でもまさにアネモネ、ラナンキュラス、カラー、百合の類、紫陽花の類などいつも心惹かれます。
上に挙げたものの中ではタカネヤハズハハコなどは例外的ですね。
気候変動による高山域の花の減少。
人的圧力による山麓域の花の減少。
レンゲショウマも含めたこれらの花がより長く咲き続けられる環境が守られることを願うばかりです。
2008年8月に撮影した画像。カメラ、レンズは下の2枚とは異なりますがまずまずの描写です。少し抜けが悪いかな?
使用機材:PENTAX K10D+PENTAX-DA16-45mm F4 ED AL
今年撮影のもの。雨後に撮影したので水滴がいいアクセントです。
使用機材:PENTAX K-3 + PENTAX DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR
こちらも今年撮影の画像。撮影機材の違いでの表現の差が顕著にわかりますね。
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM