動画撮影用に三脚と雲台を新規に購入しました。
これまでは山に持って行く目的で20年以上前に購入した仕舞寸が小さいVelbonのMountain ChaserⅡ PH-157を使っていましたが、雲台含め2.1kgあり、余程特別に撮影したいものでもなければ、山に担ぎ上げても行動を制約するばかりなので、軟弱カメラマンにはほぼ出番なし。主に里での風景撮影に使用するぐらいでした。
逆に風景撮影に使うには明らかにスペック不足で、望遠を付ければその不安定さが顕著でした。
今回の購入は主に動画撮影を目的としたもの。
Mountain ChaserⅡでは雲台の固定が甘く、構図がブレやすいのと、三脚の剛性も不十分で望遠レンズでの動画撮影では映像に影響するので、予算的に手が届く範囲のSLIK プロ 500 DX III Nを選びました。
雲台は別売りなので同じSLIKのSVH-501を選択。アルカスイス互換クイックシュー搭載、スプリングバランス機能もあるとのことで期待しましたが、こちらは価格なりのものでした。
三脚のプロ 500 DX III Nは低価格モデルにしては非常に完成度が高く、合金パイプにも関わらず重量も2.08kgと軽量です。
雲台が0.54kgですからMountain ChaserⅡと比べても500g程度しか変わりません。
脚にはフォームラバー(ウレタングリップ)が巻かれているので携行性も良く、これは買いでした。
プロバーダーが使う10万円越えのカーボン三脚や耐荷重重量10kg前後のフリュード雲台には今のところ手が届きませんが、まずはこの組み合わせで様々試してみたいと思います。
PENTAX K-3 + PENTAX DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRを装着するとこんな感じです。
ビデオ雲台は上下(ティルト)左右(パン)方向の回転がスムーズなのが特徴ですが、内部に特殊グリスが封入されているそうで、滑るような操作が可能です。
雲台のパーツもアルミ削り出しということで、動きや固定の精度は高いように感じます。
スペック的には「耐荷重重量3kg」ということなので、Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの総重量約2.5kgは問題なく安定します。但し「スプリングバランス対応重量 1-2kg」は確かにその通りで、K-3 + PENTAX DA 16-85mm(約1.9kg)の場合はティルトネジを開放にしてカメラが前側に倒れてもレンズが三脚に当たる前に止まりますが、 7D Mark II + Canon EF100-400mm の場合は可動範囲内でティルトネジをそれなりに締め込んでも前傾した場合、ほぼテンションを感じることなくあっさり三脚にぶつかりますので要注意です。クイックシューの前後調整が可能なので、通常は中央にバランスを取るところを少し後ろに置いて、うっかりティルトネジが緩んでも後傾するようにし、操作ハンドルが三脚に当たって止まるようにしておくとレンズ破損を防げるように思います。