今日は朝から雨。
「催花雨」「木の芽起こしの雨」などと言われますが、その降りかたもまさに春の雨といった感じです。
それにしてもほんの二週間前ぐらいまではマイナス10度近い日もあったというのに、この変わりようは恐ろしいほどですね。
かつては3月中は地面も固く凍結し、4月に入ってのまとまった降雨で徐々に溶け始め、暫くは表土だけが融けたぬかるみに苦しめられるのが恒例でしたが、今は凍結そのものもそれほど激しいものではなく、2月も終盤になれば雪が雨に変わって緩やかに溶解が進むということなのでしょうか。
既に地面もほとんど固まってしまいました。
事務所周りでも芽吹きが始まり、ツノハシバミは穂状の花を幾筋も垂らし、マユミやミヤマウグイスカグラも新芽を膨らませ始めました。ダンコウバイやアブラチャンは早くも開花を迎えています。
こうなると春は一気にやって来ます。
そしてすぐに初夏へと移り変わっていき、自然の様相も夏へと衣替えとなります。
ですからこの季節はまさに冬と夏の端境期。野鳥にとっても主役交代の季節です。
そんなこともあり、昨日は暫く休止していた野鳥撮影を行いました。
昨年の今頃は毎日のように自宅の観察小屋から撮り鳥をしていましたが、今年はコミミ通いなどもあってすっかりご無沙汰。本当に久しぶりでした。
今回はEF500mmのみで撮ってみましたが、先日行ったマイクロアジャストメント調整の効果が出て、まずまず満足する解像感のある写真が撮れました。
ビデオ撮影性能や瞳AFの魅力はありますが、当分EOS R7はいいかなというぐらいの撮れ高だったので、悩ましい限りですね。
※画像は全てノートリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM
シジュウカラ。ちょうど横向きに止まったので全体にフォーカスが効いてクリアに撮れました。今回の画像は全てJPEG撮って出し。いつもはRAW現像してシャープネス調整など行うのですが、今回はサイズ調整のみでトーン調整も行っていません。
カワラヒワのオス。羽毛が解像しやすい野鳥の一つですが、最短撮影距離4.5m付近では被写界深度はf9まで絞ってもこの程度。
飛び出し寸前。
飛び出した瞬間は羽ばたかず、落下するだけですね。ss1/1600でも止められません。
こちらはメス。500mmだとAFを目に合わせると顔周りしか解像しません。f7.1では尚更。
スズメもいつになく解像しました。
このカワラヒワはとても精悍な表情でした。風切羽根までフォーカスがカバーできていないのが残念。
トリを務めるのはシメ。警戒していますね。ちょうどレンズを向けていたので、この枝に止まったほんの1、2秒間に4枚ほど撮影できた内の1カットです。