今年はコロナの影響を受けない久し振りのゴールデンウイークとなりそうなので、その混雑を避ける意味もあって、直前の二日間を家人を連れて長野方面に出掛けてきました。
長野は隣県でもあり何回となく訪問してはいるのですが、松代と戸隠は初見参。
長野市内泊で上信越道から中央道と周遊しました。
幸い好天に恵まれ、新緑のグラデーションも鮮やかな景色を堪能しながらのドライブを満喫。
家人念願の戦争遺跡や長らく憧れだった戸隠の信仰遺産や山岳風景にも触れ、充実した旅となりました。
事情により今回訪れた戸隠神社は2社のみ。
またの機会には是非5社全て網羅し、奥社からの戸隠山を眺めてみたいものです。
使用機材:PENTAX K-3 + PENTAX DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR
※画像は全てノートリミング、RAW現像済み
舞鶴山地下壕跡。現在は気象庁松代地震観測所として利用されている。ここに皇居(天皇御座所)、大本営などが移転される予定だったが、敗戦とともに実現することは無かった。惜しいことに現在は非公開。
現在公開されている象山地下壕。総延長5,853.6m。政府機関と日本放送協会、中央電話局などが移転される予定だったとされる。
各地区の工事は敗戦までの9ヶ月の突貫工事によって進められ、約八割が完成。
忘れてはならないのは、この工事に動員された坑夫の多くは強制連行された6千人にも及ぶ朝鮮人労働者や徴用された周辺住民を含む日本人労働者であったこと。また発破や落盤事故、栄養失調などの危険で過酷な労働によって多くの人々が亡くなったことです。
戦争がリアルな現実として存在し続ける現在、日本もその渦中に投げ出されることもあり得る風潮が起こりつつあります。
そんな時期こそ不戦の誓いを新たにするとともに、こういった戦争遺跡が末長く保存され、より多くの人々に語り継がれることを願ってやみません。
翌日は善光寺から。
早朝とあって人も少なく、静かな境内を散策できました。盗難事件の報道も耳に新しい「びんずる尊者」にもお参りし、近頃機能不全が著しい箇所を身代わりとしてあちこちを触らせていただきました。
ご利益がありますように(笑)。
善光寺からは戸隠に転進。飯綱山麓を過ぎると戸隠連山が姿を現しました。農作業が始まった高原から最初に望むことができたのは西岳です。ヤマナシらしい白い花を満開に咲かせた低木がアクセントです。
戸隠神社中社で参拝後、鏡池へ。
新緑には少し早い感じでしたが、快晴の空の下素晴らしい山岳展望が望めました。
期待した野鳥はまだ多くは入っていないようでしたが、人も少なく、しばしの間静かな湖面を満喫。逆さ戸隠も綺麗でした。
昼食後は二社目の宝光社へ。5社の中では最も古い社(やしろ)は神仏習合時代の建築様式を残すとか。
とても落ち着く空間でした。
宝光社の270段の石段。
家人には上りは無理なので、下りだけ利用。杉木立の中の趣のある石段は旅の最後にふさわしい佇まいでした。