写真の解像感について

販売画像は長辺4000pixel(ピクセル)にサイズ統一しています。使用機材によって短辺のサイズは多少変わりますが画像サイズはおよそ30M(メガバイト)です。

元画像は現在主力機のPENTAX K-3を使用した場合は最大サイズで6016×4000pixelで68.8M、Canon EOS 7D Mark IIを使用した場合は5472×3648pixelで57.1Mとなります。
こちらのサイズの画像をご希望の方はコンタクトフォームよりお問い合わせください。

解像感については主観によるところも大きいですが、野草や花の場合は1m以内に寄れる場合が多いので、朝夕や雨天、風が強い場合やよほど暗所での撮影の場合以外は問題ないと思います。接近が難しい高木の花や高山植物などの場合でも被写体との距離が5m前後で撮影ができれば望遠レンズの場合まずまずの解像が得られます。

風景の場合はもともとトリミングして使用することはまれで、ピクセル等倍拡大で解像感を確認する必要も感じないでしょうし、ピントが合ってさえいれば、構図や色などその他の要素の方が重要になると思います。

やはり気になるのは野鳥を始めとした野生生物です。特に最近はカメラも高画素機が主流となり、レンズの光学性能を最大限引き出す能力があるものが多いので、それにつれて羽毛の解像が評価基準になる傾向にあります。

当事務所でも野鳥の場合はできるだけ解像感の高い写真の提供を心掛けていますが、全てがそうという訳にはいきません。
簡単に言いますと、拡大効果のあるAPS-Cセンサーカメラボディー+携帯性に優れた300mmから400mmの焦点距離の望遠レンズを使用した場合、十分な光量があり、被写体との距離が5m以内の場合で野鳥の静止した瞬間を捉え、ピントさえ甘くなければほぼ羽毛まで解像します(近距離撮影になる程被写界深度が浅くなり焦点の合う範囲は狭まります)。
但し撮影時の天候や主に光量の多少によりノイズの出方が変わり、それも解像感に影響しますので、完全に解像させるのは至難の技です。

被写体との距離が5m以上になると環境の明るさ(光量)や野鳥の静止度、シャッタースピード、ISO感度、また羽毛が解像しやすい大きさや種類かなどによって変わり、10m以上の距離になると羽毛解像は難しくなります。

BASEにて販売している長辺4000pixelの写真の解像感はサンプル画像だけではわかりにくいと思いますので、以下に野鳥を例にとり、ページの最大幅で作例を掲載いたします。
購入の参考にしていただければ幸いです。

 

画像名:6Q5A2312B
被写体:シメ(オス)
サイズ:4000×2667ピクセル/300dpi/30.5M
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
撮影距離:およそ3m

全体画像(実際のサイズ=338.67mm×225.81mm/300dpi ※A4用紙に高精細で印刷できるサイズ)

ピクセル等倍で顔の部分だけ切り出したもの。撮影距離が近いためクチバシや頬の部分の質感がよく分かる程度に解像しています。

画像名:6Q5A4383B
被写体:シメ(オス)
サイズ:4000×2667ピクセル/300dpi/30.5M
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
撮影距離:およそ6m

全体画像(実際のサイズ=338.67mm×225.81mm/300dpi ※A4用紙に高精細で印刷できるサイズ)

ピクセル等倍で顔の部分だけ切り出したもの。かろうじて羽毛の解像はしていますが、撮影距離3mの写真に比べ多少荒さが目立ち、特に暗部はノイズの影響で不鮮明になっています。
但し通常使用には十分な画質です。

画像名:6Q5A1495B
被写体:アオサギ
サイズ:4000×2667ピクセル/300dpi/30.5M
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
撮影距離:およそ15m

全体画像(実際のサイズ=338.67mm×225.81mm/300dpi ※A4用紙に高精細で印刷できるサイズ)

ピクセル等倍で頭部を中心に切り出したもの。鳥自体のサイズが大きいので、かろうじてサイズの大きな羽毛は解像はしていますが、頬のあたりの羽毛の解像感はほとんどありません。これを解消するには焦点距離500mm以上の大口径レンズとフルサイズセンサーを搭載した高画素カメラの組み合わせが必要となりますが、上の写真を半分までトリミングしても写真画質としては十分な解像感は確保されているのではないでしょうか。