ホテイランが空振りだったので、翌日はベニバナイチヤクソウを求めて毛木平へ。
高原野菜畑を抜けて落葉松林のダートに分け入ると、以前とは風景が違っている。
林道沿いの樹木が一定幅で伐採され、日差しが入るようにしているらしい。
これもベニバナイチヤクソウの生育環境を改善するためということなのか。
こちらも時期はすでに遅く、痛んだ花ばかりが一面に林床を埋めている。
正直に言ってこの伐採は逆効果だったのではないか。
むしろ日差しが届くことによって他の植物が発芽しやすい環境を提供してしまったのではないか。
あるいはベニバナイチヤクソウの劣化を早めたのでは。
あくまで憶測に過ぎないが、以前の落葉松林の林床を埋め尽くしていた壮観を思うと複雑な気持ちも起こってくる。
でも時期を逸したのは確か。
この花も来年に賭けることにしよう。
オヒョウの葉が火を透かしてきれいだった。
ツチハンミョウのメタリックなダークブルーもシックだ。
地衣に覆われた古い道標。馬頭観音も兼ねている。三峰神社信仰が盛んだった往時を偲ばせる。
林床のベニバナイチヤクソウ。画になるものだけを狙った。
中には新鮮な花もある。
苦心すればこんな画も。
ハタザオで吸蜜中のスジグロシロチョウ。
林道脇の草むらにヒナのいる巣があった。親鳥が突然飛び出したのでそれと知れる。ヒバリだろうか。出来るだけストレスを与えないために300mmの望遠で撮影。もちろんノーフラッシュ。
帰途、車道脇のハリエンンジュが見事だったので。