先週末は南アルプス南部の山々を4泊5日をかけてご案内してきました。
恒例の新潟T社の「荒川三山~赤石岳登頂トレッキング」、梅雨明け直後の好天が期待出来るスタートです。 但し下界の暑さは半端じゃありません。 昼食場所の南アルプス市にある「やなぎ亭」から初日の宿の「民宿ふるさと」まではまさに猛暑。 早くも3000mの稜線が恋しくなりました。
「民宿ふるさと」ではジビエのオンパレード。小生ここで初めて熊肉を賞味。意外といけたかな?
翌日椹島までバス移動し、登山開始。 千枚小屋までの長い登りの始まりです。 心配なのが天気。梅雨明け直後の好天続きの予報が昨晩辺りから怪しくなってきたと思った矢先とうとう降り出しました。 その後は降ったりやんだりの繰り返しでしたが、最後の1時間は土砂降り。 濡れ鼠での小屋入りは本当に滅入ります。 しかしこの時点ではまさか毎日これが続くとは思いもよりませんでしたが…。 濡れた雨具や衣類からしたたる水滴の音を聞きながら狭い百枚小屋の夜は静かに更けます。 (百枚小屋は千枚小屋併設の避難小屋、千枚小屋が数年前に焼けたので、宿泊棟として使用。皮肉なことに私たちが出発する日に新館がオープンしました。だから私たちは朝食のみこちらでいただきました) 三日目の朝は雨も上がり、所々青空がのぞく天候の中を出発。一路荒川三山を目指します。 期待通り千枚岳が近くなるにつけ花が多くなります。 小屋周辺のオオサクラソウ始め、ニリンソウ、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、ウラジロナナカマド。クロユリも蕾をつけ始めています。 やがて千枚岳を越えると悪沢岳までは高山植物プロムナード。 仕事でなかったら何時間でも居たい素晴らしさです。 ここでの見所は何と言ってもミヤマムラサキ。 この花だけに会いにきても惜しくない程、可憐で清楚。 青花は数あれど、この色合いは本当に希少です。 ミヤマオダマキやシコタンソウの多いのも魅力ですね。 キタダケヨモギもここでは見られます。
丸山からは愛するタカネヤハズハハコも現れて、顔には出さないけれど、興奮も最高潮! あー、一人だったらなー…(笑)。(お客様ごめんなさい)
辿り着いた悪沢岳では日差しもあって暫しまったり。 ここまでは至福の時間でした。
椹島からこの吊り橋を渡ってようやく旅の始まりです。
ずぶ濡れで辿り着いた千枚小屋ではオオサクラソウが見頃でした。
千枚への途中にはハクサンチドリが群生。
ミヤマオダマキが多いのも千枚岳の魅力。
なんといってもミヤマムラサキ。これほど可憐な花があるだろうか。この花の仲間はアラスカの州花になっていると同僚ガイドのN氏が教えてくれました。
「岸壁の母」ならぬ「岸壁の花」。
千枚稜線にて。ゆっくりと花を楽しみました。
イワオオギも多い。
まずは1座。天気もまずまずで何より。]]>