公園で撮影後は一路麦草峠へ。
平日ということもあり、今回も無事に駐車完了。
それでも7割は埋まっています。
今回の目的はホシガラス。
ルリビタキやメボソムシクイもついでに撮れれば、という下心もありますが、欲張りは禁物。
ただホシガラスにしても生息場所はまったく不明なので行き当たりばったりというのが実態です。
麦草ヒュッテ前を通過し開けた溶岩帯へ。
ここが一つの捜索ポイントでしたが、全く気配もありません。
その後白駒池を一周し、ルリビタキとの遭遇を期待しましたが出ず。
時期的にも場所的にもミスマッチだったようです。
仕方がないので池の写真を気の乗らないまま数枚撮影し、一度戻って場所を替えることとしました。
移動先は相変わらず登山道脇ですが、湿地を囲むシラビソが多く、中にはホシガラスの好むチョウセンゴヨウの大木もあります。
ここで昼食を兼ねてしばし待つことに。
サンドイッチを一つとナッツバーを半分ほど平らげた頃、突然頭上でダミ声が響きました。
ホシガラスです。
慌ててカメラを構え所在を探します。
運良く頭上の梢から10mほど離れたシラビソの枝に飛翔したのを幸い、撮影が可能なアングルを確保できる場所までそっと移動し、しばらくは観察です。
最初は比較的低い枝に止まったのでチャンスと思った瞬間、こちらの動きを察知したのか、トントンと上部の枝に伝い歩きで移動してしまいました。
こうなっては飛ばれる前に数枚でも画像を確保するしかありません。
不動の姿勢で連写です。
幸いホシガラスもチョウセンゴヨウの実をほじくり出すのに夢中でこちらは眼中にない様子。
あおり写真ばかり量産してしまいましたが、初めてのホシガラスを撮影でき、この時点でまずは目的達成です。
この後他の個体も数羽やって来て少し離れた枯れ木に止まったり、チョウセンゴヨウの実を巡ってバトル繰り返したり、なかなか楽しませてくれました。
次回は目線に近い低位置での姿を撮影できればと思います。
※画像は全てノートリミング、野鳥の写真のみRAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ヒュッテ前のお花畑ではシシウドの実にキアゲハの幼虫が。
足元に目をやればヒオドシチョウが休憩中です。
苔の森。天辺から差す光が枝葉を輝かせます。
セイタカスギゴケでしょうか。
こちらは倒木更新中のネコシデの幼木。
湖面にはホソバウキミクリが。
ようやく出会えたホシガラス。
チョウセンゴヨウの実を飲み込むところ。
こういった姿が画になりますが、少し距離があり過ぎました。
最初の個体が一度飛び去った後に場所を替えて再び戻って来ました。
細く尖ったくちばしで器用に種をほじくり出します。
ガイドをしていた頃は山中でよく見かけたホシガラス。撮影目的では初めて遭遇、撮影も成功し、感無量でした。