デザインの仕事を始めてから、これまでにも商品ラベルを手がける機会はありましたが、ワインラベルのデザインは2011年の5月に初リリースした小牧ヴィンヤードさんの「Prologue小淵沢メルロー2008」が最初でした。
500ml入りの細長いボトルに合わせた縦長のデザインで、ソムリエのベストから覗く白いシャツをイメージした半月系のモチーフがアクセントのラベルでした。
その後750mlのボトルになってからは正方形に近い横長のデザインに変わりましたが、「Prologue」ブランドは継続し、他にも数種類のワイン、ジュースなど手がけさせていただきました。
そして一昨年にはワイナリーも完成し、昨年は「縄文」ブランドのワインを次々とリリース。
今年に入ってからはワイナリーの名前を冠したフラッグシップワイン「Enchante」をリリースされました。
これまでの縁故からこれら全てのラベルをデザインさせていただくことができたことは感謝に堪えません。
このブログも野鳥をはじめとする野生生物の投稿がメインで、主業の話題には触れる機会があまりありませんでしたが、今回は新設されたワイナリー「Domaine Enchante」からリリースされた各種ワインのラベル紹介をしてみたいと思います。

「縄文」ブランドで最初にリリースされたのがこの「縄文 北杜マスカットベーリーA」と下の「縄文 北杜甲州」。海外展開を意識し、用紙は斑入りの和紙を使用。毛筆体のロゴ、実際に八ヶ岳山麓から出土した縄文土器片を画像として配置しました。

和文の産地・ブドウ品種表記とラインには品種イメージカラーを用いています。原料ブドウは共に北杜市明野町産の契約栽培農家ものを使用しているそうです。

「縄文」ブランドの次の展開は契約栽培ブドウの原料に自園ブドウをブレンドしたシリーズ。ロゴも少しモダンテイストを意識し、シンボルマークにも流用できる縄文土器のイラストを配置しています。イラストは甲州種のイメージカラーをベースにブレンドに使用したブドウ品種イメージカラーを重ねる形で表現し、装飾性も兼ね備えたものにしています。

「縄文」ブランドのスパークリングワイン。契約栽培の甲州種をオレンジワインに仕立てているので「縄文 甲州オレンジ泡」というネーミングです。イラストは甲州種のイメージカラーを単体で使用。地色はもう少し抑えたオレンジをご提案しましたが、クライアント様の希望で比較的鮮やかなオレンジカラーになりました。

次にリリースされたのがこの「観月 北杜甲州醸し」。「観月」は元々「縄文」ブランド以前に企画されたブランドで、中秋の名月に合わせて仕込みを行ったワインとしてリリース予定だったものを他のワインに転用した経緯から、翌年オレンジワインとして復活したものです。使用ブドウ品種名以外の基本デザインは「Domaine Enchante」のワインとしては最も早く構想されていたものをそのまま流用しています。こちらも「和」のテイストを意識しています。

ワイナリーオープンの翌年となる今年2月にリリースされたのがこの「 Enchante」。自園栽培のメルローとカベルネフラン種のみをブレンドした、現時点では「Domaine Enchante」のフラッグシップワインです。「Domaine Enchante」のロゴの一部をそのまま使用し、ベースカラーも「Domaine Enchante」のイメージカラーを流用。ワイン用ブドウをモチーフにしたシンボルマークを配し、全て英文で格調あるイメージに仕上げてあります。用紙も繊維が浮き出した和紙を使っています。

先に挙げた「縄文 北杜甲州/ソービニョンブラン」と同じシリーズの甲州種をベースに自園収穫ブドウをブレンドしたワイン。デザインコンセプトは同じで、和文表記とゲビュルツトラミネールの品種カラーのみが変わっています。ゲビュルツトラミネールのワインははアルザスが有名ですが、日本では比較的レアな品種です。北海道が主な産地でしたが、最近では本州の一部でも栽培されるようになりました。いつか八ヶ岳山麓産の単一品種で造られたワインを飲んでみたいですね。
「小牧ヴィンヤード」の詳細はこちら。
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