6月6日。山友を誘って5年振りに2,800mを越えて横岳のツクモグサを見に行ってきました。
ツクモグサはもとより、森林限界を越えるのも2020年のコロナ禍自粛直前の6月以来。
その間の不摂生が祟って、コースタイム3時間15分(歩行時間)のところ、4時間15分もかかる劣化ぶり。
過去の記録を見ると、今回と同じ杣添尾根コースを2012年には11時15分に登山口をスタートして13時31分には最初のチョウノスケソウの写真を撮っているので、2時間15分ぐらいですでに稜線に達していたことになります。
歳月とは恐ろしいものですね。
それでも天候にも恵まれ、開花したツクモグサに出会えて一安心。
ツクモグサが咲く西斜面は強風で、撮影もままならない程でしたが、何とかそれらしい写真を得ることができました。
稜線ではイワヒバリが繁殖期を迎えていて、随所で繁殖行動も見られました。
今回は三叉峰周辺を歩いただけでしたが、週明け直後の平日にも関わらず多数の登山者に遭遇。
梅雨入り直前のタイミングとツクモグサの開花が重なったこともあるのでしょうが、登山口の車の多さを見ても、登山者の増加には目を見張るものがありました。
すっかり浦島太郎の気分です。
次回は梅雨の晴れ間を狙って、じっくり山の花を撮ってみようと思っています。
※画像は全てノートリミング。RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II +Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

南八ヶ岳林道にできた駐車場。夏期シーズン限定のようですが、平日にも関わらず満杯。ざっと数えて三十台は停まっていました。最後にこのコースを歩いたのは2017年。その頃はただの休憩場所でした。

森林限界を超えた尾根上にできた展望テラスからの赤岳。2017年にはまだこの新ルートは開鑿されていなくて、もう少し下から尾根の右斜面をトラバースしていました。2020年頃だったか尾根上のハイマツを伐採して新たなルートを作ったことに対する批判があったことを思い出しました。まだハイマツの枯れた枝が多く歩きづらい区間があります。
写真には県界尾根登山道と展望荘へのトラバースルートがはっきり見えます。

ようやく出会えたツクモグサ。開花数は少なく感じましたが、花弁が開いているものが多く良かった。

この場所は横岳でも目の前で撮影できる数少ない斜面です。背景は阿弥陀岳。

綺麗に開いたツクモグサ。この写真が撮れただけでも満足でした。

こちらはまだ蕾。

少し主峰方面に移動した際に見つけたカラマツの実生。過去に何度も往復していますが。この稜線のカラマツは初めて気がつきました。

コメバツガザクラ。この時期の高山植物はまだ開花しているものが少ない中で真っ先に花を付ける貴重な植物です。

キバナシャクナゲは蕾のものがほとんどでした。

イワヒバリ。今回花も野鳥も400mmテレ端が活躍しました。

あまり人を恐れないので撮りやすいのですが、ちょこちょこ動き回るのが難点。

繁殖行動も目立ちました。

交尾シーンも。

適度な前ボケも入って、コンプライアンスもクリアです。

シュートの瞬間。

この角度からの赤岳も格好いいですね。

もう少し岩のトップに上がってくれれば...。

阿弥陀岳山頂を遠望。

阿弥陀の右には北岳とその背後の間ノ岳。

オヤマノエンドウも花はまばらでした。

画になる岩ヒバリでした。

甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。

御嶽山。

コロナ禍前に登った最後の3000m峰槍ヶ岳も。

裾野は霞んでいましたが、終始富士山も見えていました。

下山後の杣添川北沢の流れ。