翌朝は明るくなるのを待って林道沿いの探鳥地へ。
前日の雪も数センチのみで走行には支障なし。
ただし冬季閉鎖されているゲートに近づくにつれ嫌な予感が。
駐車している車は県外ナンバーが一台のみで、他は見当たりません。
地元の車がないということはやっぱり野鳥も出ていないんでしょう。
だとしてもここまで来た以上、確かめないわけにはいきません。
重い500mmレンズは置いて、100-400mmのみ持って空身で先へと進みました。
やはり足跡は一人分だけ、周囲に野鳥の姿もありません。
年末に来た時にはカラの混群が出てくれましたが、それも無し。
やがて前方に人影が見えてきました。
この辺りは本来なら数種の野鳥が出てくれるホットスポットですが、気配もありません。
先に進むと前方の人は右手のルートへ逸れて行きました。
こちらはこれまで実績のあった数箇所を丹念にチェックして行きますが、成果はほぼゼロ。
一度ベニマシコの群れらしき数羽が林縁の灌木に絡んでいるようでしたが、こちらの気配を察して林に消えたのが唯一の遭遇でした。
戻る途中で県外ナンバーのバーダーとすれ違い、少しだけ立ち話。
今年は冬鳥が少ないのはどこも同じ、という結論を確認して別れました。
未練もないので、すぐに安曇野へ転進です。
安曇野に着く頃には風も出てきて、小雪が舞う天候に。
日差しはありますが、寒さが身に沁みます。
おまけにアルプス方面は稜線付近が雪雲に閉ざされ、ロケーションはいまいち。
コハクチョウたちは既に塒(ねぐら)の遊水池を離れ、本流に移動しているようですが、この天候では本流での撮影も芳しくないので、主に池周りでカモの飛翔を狙うため100-400mmで身軽に歩き回る作戦にしました。
駐車場で支度をしていると、なんとコハクチョウが数羽本流から戻ってきました。
慌てて飛翔を撮影。
100-400mmだったので何とか手持ちで追い切れました。
やはり明るい時間にアルプスを背景に飛んでくれると絵になりますね。
その後は池のカモやカワウを撮って時間を潰しましたが、同じような絵ばかりなので、思い切って本流へ足を運んでみました。
年末に比べるとコハク達の数も多く、滞在場所も本流から外れた水溜りのような餌場ではなく、本流の両脇の浅瀬なので、絵にはなりやすい場所です。
いずれにせよ日中の光線なのですぐに飽きてしまい、再び池に戻ったのち、寒さも増してきたので夕方までの時間潰しに周辺のウォーキングや夕食の買い物に出かけました。
その後、陽が西に傾いた時点で遊水池に戻りました。
コハク達の塒入りが狙いですが、この日の天候では西の空も焼けそうにないのでテンションは下がりがち。
結果も予想通りで消化不良のままこの日は終了となりました。
翌日に期待しましょう。
※画像は記載のないものは全てノートリミング。RAW現像済み
使用機材：Canon EOS 7D Mark II +Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
Canon EOS 7D Mark II +Canon EF500mm F4L IS USM
遊水池に着いた途端、数羽のコハクチョウが池に戻ってきました。(EF100-400mm)
明るい時間帯の飛翔は撮りやすく絵になります。アルプス背景ではなおさらです。(EF100-400mm)
ペアに見えますが、五羽程度の群れで、先頭の二羽だけがフレームイン。(EF100-400mm)
着水寸前の滑空の状態。残念ながら着水はフォーカス合わず。(EF100-400mm)
池には常に数羽のダイサギが屯(たむろ)しています。(EF100-400mm)
久しぶりにホシハジロを。このレッドアイはいつみても不気味です。(EF100-400mm)
一旦500mmに換装して河原に出向いてみましたが、写欲が湧かず、池に戻る途中出会ったジョウビタキのメス。ここのはあまりフレンドリーじゃありません。(EF500mm)
休憩中のカモの群れに混じってカワウが羽干し。(EF500mm)
夕方になって再度行ってみた本流のコハクチョウ。80羽ぐらいはカウントできましたが、広い河原では少しも多く感じません。(EF100-400mm)
有明山だけは雪雲から抜け出ていました。安曇野のシンボルですね。(EF100-400mm)
再び池に戻ると、日没前後にコハク達がボツボツ戻ってきました。(EF500mm)
急に数人の地元バーダーが現れてしきりに池の対岸を大砲で狙い始めました。双眼鏡で確認すると保護色の猛禽が枝に止まっています。その時点では確信はありませんでしたが、オオタカの若鳥のようでした。この場面だけ×1.4のエクステンダーを使用。30%トリミング。(EF500mm)
暗くなってもコハク達の帰還は続きましたが、寒さとISOが追いつかないのでこの日の撮影は終了しました。(EF500mm)
