午後にはコハクチョウの飛来地に移動。
約2時間のドライブです。
日が短いこの時期、15時過ぎには既に西日も赤みを帯び、写真的には黄昏感が濃く出てしまうのですが、これはこれで季節感ということにしてしまいましょう。
まだ明日明後日と時間はたっぷりあるので、予行演習のつもりで夕暮れに本流の滞在地から塒(ねぐら)の池に戻るコハクチョウを狙います。
夕日がアルプスの山並みに隠れ、オパール色の空にブルーグレイの山肌が映え、その上を群れで飛ぶコハクチョウのイメージを期待しましたが、実際に戻ってきたのはほとんど残照も消えかかった時刻。
無理して撮影した写真はノイズだらけのひどいものでした。
明日のモルゲンロートに期待してこの日は撤収。
意地で残っていた他のバーダーもようやく帰り支度のようです。
宿泊は定宿となっている道の駅。
その前にこちらも指定の日帰り温泉に立ち寄り、ゆっくりと疲れを癒しました。
今回は夜間の冷え対策としてサウナにも入り、体温をしっかりと上げて準備万端。
あいにく整体は休みなので、マッサージチェアで凝りをほぐし(実際には機械のグレードもあるかもしれませんがグリグリと揉まれてかなり痛かった)、体のメンテナンスも怠りません。
ただこの時期の問題としては日暮れが早いので、早々に入浴して夕食を摂ってしまうと残りの時間を持て余すことです。
仕方がないのでこの日は市内の書店に行きしばし立ち読みなどで時間を潰した後コンビニで酎ハイとつまみを買って車内で小宴会。
ようやく9時過ぎに就寝しました。
幸いなことに夜も比較的暖かく、就寝時に0度、明け方にマイナス4度ぐらいでしたので、まずまず安眠できました。
明けて2日目。
東の空がほんのり明るくなるタイミングで泊地発。6時半頃現地に着いて、まだ薄暗い中撮影準備。
とそのタイミングですでに塒(ねぐら)のコハクチョウたちは本流の餌場に移動を始めてしまうという...。
数組に分かれて飛び立つので、後発組の飛翔を何とか押さえるもあまりの暗さに通常のSSでは全く写らないので、仕方なしに1/80のスローシャッターで流し撮りもどきを撮影。
結局まともなものは撮れずじまいでした。
コハクチョウの多くは本流方面に全て飛び去ってしまったので、仕方なくその後を追います。
本流が見渡せる堤防の上から飛翔を狙うものの昨年のように頻繁に飛び回るということはなく、白鳥湖から飛来した数羽が数回旋回してくれたのみでした。
本流の溜まり場も昨年とは場所が変わり、上流側の餌のやり易いプールになっていましたが、場所が狭いので絵になるシーンの撮影にはギャラリーが多いと難しいかもしれません。
それでも仕方ないのでその場所で撮ること暫し、陽がすっかり上がってからは池に戻って鴨を中心に撮り直しました。
するとここで問題発生。
カメラのバッテリーが半分以下の目盛りに。
2本の内の一本は劣化度が高いため早々に残量ゼロになっていたので、残りだけではとても明日まで持ちそうにもありません。
仕方がないので比較的近くのネットカフェで充電することとしました。
このネットカフェは寒さで車中泊が厳しそうな時、場合によっては宿泊するつもりもあったので下見も兼ねて利用してみました。
結論。少々寒くても車中泊の方がまだマシ。
とても落ち着いて寝れる場所じゃないですね。
再び遊水池に戻り撮影継続。そのまま夕暮れまで粘ってみました。
懲りずに夕空を背景に青く暮れる山並みとコハクチョウの飛翔を期待しましたが、またしてもハズレ。
結局その日も完全に陽が落ちてからのご帰還でした。
前日同様長めに日帰り温泉でくつろぎ、コンビニで一人宴会用の買い物をして二回目の車中泊に突入。
10時過ぎの就寝となりました。
この日も気温がさほど下がらず、安眠できたのは幸いでした。
池に着いて最初に出迎えてくれたのはマガモの群れ。まあ歓迎されたかどうかは分かりませんが。
オナガガモの羽繕い。
落日後ようやく戻ってきたコハクチョウ達。
イメージしたものはこんな感じでしたが、あまりに暗すぎました。
飛行機雲が綺麗でした。この日はこれで終了。
二日目の早朝。塒から日中の滞在地へ向かうコハクチョウをケツ打ちで。
何となく流し撮り風になりました。もう少しSSを落としてもいいのかな。
常念岳のモルゲンロートが綺麗でした。このシーンを背景に飛んでくれたら...。
朝日が差し込んだ頃の滞在地。写真だと分かりづらいですが、かなり狭い水面です。
一羽で佇む個体でした。
偶然重なった三羽。
場所を池に変えて。オナガガモの羽ばたき。
この池では珍しくカイツブリが小鴨と一緒に泳いでいました。この距離で撮れることは珍しいです。
ネットカフェの帰途に白鳥湖にも寄ってみましたが、これといった成果はなし。夕暮れに脇にある池に戻るオナガガモです。