昨日は今年初めての諏訪湖訪問。
少し粘って鳥たちと戯れてきました。
(実際には翻弄されましたが...)
まずはオオマシコ狙いで岡谷市の峠へ。
遅く着いた割にはそれなりの車が止まっているので期待しながら支度。
昨年に比べ異常なくらい暖かく、素手で問題ないぐらいなのは嬉しいところですが、それにしても今年は雪が少ない。
ゲートを歩き出して間も無く一人のバーダーが戻ってきたので状況を聞くことに。
帰ってきた答えはなんと今朝から一羽も見ないとのこと。
年末から今年にかけて全く入ってきていないらしい。
昨年初めて訪れた際にもちょうど同じ日に数は少ないながらも10羽前後の群れに遭遇したので、まさか皆無とは驚きです。
それでも半ば諦めながら予定コースを往復。
やはり気配もありませんでした。
こんな時は踏ん切りが大事なので、潔く諏訪湖へ転進。
ミコアイサをメインに水鳥を狙うことにしました。
ここでも驚いたのは結氷が進んでいないこと。
水門近くから見渡す限りは氷の気配なし。
そのせいかどうかはわかりませんが、冬鳥たちも随分数が少ないように感じました。
お目当のミコアイサも湖面にはほとんど見当たらず、水門下の一定区間に溜まっているばかり。
ここは見下ろしになるので撮影するにはあまり芳しくない場所なので、昨年まずまずの撮影ができた下流へと移動してみました。
こちらも数羽が漂っているばかりで、昨年のようにそれなりの規模の群れが回遊しているわけでもなく、少し近づいただけであっさり飛ばれてしまいました。
こうなるとお手上げなのでウォーキングがてら湖畔の遊歩道を辿りながら手当たり次第出てくるものを撮影する作戦に変更です。
今回はEF500mmの運用テストがメインなのであまり長距離は移動したくないのですが、被写体に会えるまではひたすら辛抱です。
予備電池や予備メディア、飲み物と軽食などが入った小型パックを背負い、一脚は手持ち。500mmはストラップでたすき掛けにして持ち運びました。
このシステムだと、正直しばらく歩いただけで左肩が痛くなります。
EF500mm(1型)は単体で約3.9kg。
カメラと合わせると約4.8kgになります。
せめて2型が欲しいです(約3.2kg)。
これといった成果もないまま湖畔に下りて小川の流れ込みの脇にあるベンチで昼食にでもしようと思っていると、流れ込みの先の湖面になにやら白い鳥が。
ミコアイサのオスでした。
距離は20m前後ですから500mmではまずまず狙える範囲。
夢中でシャッターを切りました。
カメラの設定などベストなものではないせいか、歩留まりは決して良いものではありませんでしたが、なんとか良いアングルで撮影できたのでまずまず満足。
その後もあまり気乗りしないながらも遅くまで粘り、夕暮れ近くなってようやく水門間際で漁をするために集まってきた鳥たちを撮影したのを最後に帰途につきました。
それにしてもこの鳥日照り、いつまで続くんでしょうか?
※画像は一部トリミング、一部を除きRAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 USM
オオマシコの気配もないのでこんなイメージショットを撮ってみた。
水門下で振られたミコアイサに湖畔の流れ込み付近で出会えた。撮影アングルも湖面に近く理想的。
一羽だけで盛んに潜水を繰り返していた。
近づくと沖へ逃げる。
正面から見るといわゆるパンダ顔。
なかなか画になる個体だった。ただもう少し近ければ...。
コハクチョウもまだ個体数は少ない。
諏訪湖の至る所に見られるオオバン。仮面を付けた黒衣の怪人といった感じ。モーツァルトにレクイエムを依頼した謎の人物やベネチアのカーニバルをイメージさせます。
昨年は湖畔の歩道に溢れるようにいたヒドリガモも今年はまだ少ないようだ。
カメラを向けて近づいたら急に固まる。100-400mmの時はこんなことはなかったのに。このあと一斉に飛んでしまいました。
その後あまり成果もないので、再び水門下のミコアイサの溜まり場へ。すると一羽の雄に大口開いていきなり叱られました。
水門上ではカンムリカイツブリが盛んに漁をしていました。小魚をゲット!
スマートな良い鳥ですが、体色のトーンからか陰が薄い印象です。
ミコアイサのメスもようやく近くにやってきた。
カワアイサ。こちらも大柄で良い鳥ですが、日中は岸辺に寄らないので撮影がしづらい鳥の一つです。
エクリプスからまだ完全に換羽が完了していないミコアイサのオス達。夕暮れ近くなってようやく岸近くで餌を採り始める。暗いのでISO感度が上がり画質的には厳しい。