3月31日。
芦川北稜に位置する滝戸山は取り立てて目立つ山ではありませんが、明るい広葉樹に囲まれた山頂は穏やかに開けて、味わい深いピークの一つです。
最近南アルプス方面の木々が切られて広範囲の視界が確保されました。登路は幾つかありますが、今回は四月初旬に予定されているツアーの下見ということで、花が多く見られる御殿滝コースから金刀比羅神社までの周遊コースを歩きました。
生憎花はまだ時期が遅く、これといったものを見ることは出来ませんでしたが、春を待つ里山の風情と麓の集落に咲き始めた果樹の花々を楽しむことが出来たのはせめてもの収穫でした。
今年の春は少し足踏みですね。
登山道脇に立つウダイカンバ。「鵜松明樺」と書き、油分を多く含むので鵜飼いの際のかがり火に用いたことから名付けられました。
山頂点前の急登。
山頂の一角は展望を得るために切り開かれていました。生憎この日は昼前から雲が出て展望はありません。
山頂標識。背後は「山梨森林100選」にも選ばれたミズナラの林。
下山路の北斜面にはまだ残雪が多く残っていました。
金刀比羅神社の神楽殿。小高い稜線のピークに立っていますが、ここには曰くのある井戸があります。
登山道沿いに咲いていたスミレ。タチツボ系でしょうか。
民家の庭に咲いていたサンシュユ。
咲き残りのウメ。
街路樹の桜も雨に濡れてきれいでした。品種は不明。