8月最初の仕事は今期二度目の「北岳~間ノ岳」。 今回も雨と風に翻弄されたツアーとなりました。
今回ご案内したのは徳島からのご一行。 三年前(たぶん)に八ヶ岳三座をご案内してからの久し振りのご縁。 何人か懐かしいお顔も見ることができ、嬉しい再会ともなりました。
登山日初日は朝から快晴。 二俣までは日差しがまぶしいくらいです。 右俣途中からはこの時期の典型的な天候に。 徐々にガスに取り巻かれ始めました。
全く展望の利かない山頂で記念撮影後、北岳山荘めがけて下りにかかった直後、突然の豪雨。 慌てて雨具を装着しひたすら移動あるのみ。 雷雨となったため、稜線を避けてまたもトラバース道へ。 キタダケソウは時期的に論外でしたが、他の花を愛でる余裕もないまま山荘に直行しました。
山荘もかなりの混み様で、夕食にありついたのは何と20:00。 消灯時間を過ぎての夕食は初めての経験でした。
翌日朝は晴れ。 残念ながら皆様期待の富士山は見えませんでしたが、好天下、日本一高い「天空の散歩道」を気持ち良く歩いていただきました。 相変わらず間ノ岳山頂ではガスに巻かれてしまいましたが、無事に本邦二位、三位の高峰を往復することができ、一安心。 これで目的は達成です。
ところがその後再び天気が急変。 北岳の登り返しでまたも降られました。
この日は白根御池小屋泊。 前日に不調でエスケープされたお客様とも再会し、またちょうどお誕生日を迎えられたお客様のお祝いを兼ねて大いに盛り上がりました。
登山は常にひとつの小さな旅。 たとえ同じコースを歩いたとしても新たな発見があり、出会いがあります。 花、人、山、全てが新しい歓びに満ちています。
翌日は再び晴れ上がった空の下、それぞれ想いを残しながら、猛暑の下界目指して下山しました。 (8/3~6)
※今回カメラの不具合で写真の質が悪いのが残念です二俣のミヤマハナシノブ。まだまだ健在でした。
今回は花期は過ぎていましたがタカネマンテマにも会えました。
雷雨の後の夕日。
縦走路から北岳を望む。
間ノ岳遠望。いつまで見えてくれるでしょうか。
今回山上でお誕生日を迎えたお客様。八ヶ岳の「特待生」との再会でもありました。
またも晴れなかった間ノ岳山頂。
北岳周辺では写真を撮る余裕もありませんでしたが、最も目を引いたキンロバイの花叢。
雨が似合うシコタンソウ。
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