金茶の当年枝が青空を透かして放射状のクモの糸を織る。
とらえるのは若き栽培家の冷徹な想いか、あるいは熱した夢か。
ここはスカイラインを高く限る鳳凰三山と赤石沢の雪壁を正面に聳える甲斐駒ヶ岳を望む地、韮崎市穂坂の日溜まりの丘。
栽培家Y氏の指導を受ける。
成熟した当年枝に鋏を入れる。
一文字短梢の下準備。この後再度切ることになる。
フランスではこの枝で労働後の昼食に肉を焼くという。
それでこうなる。
ご馳走だ。
この農園産のベリーAで仕込まれた赤。2011ビンテージ。さっぱりした味わい。