週末は小諸にてFA(ファーストエイド)講習会。
来年三月末でガイド資格期間が終わるため、定期更新のための講習会も兼ねているのだが、一日半の日程ではかなりハードな内容だった。
事故予防のための運動生理学・栄養学講義、救急救命センターの医師による医療実態の講義、低体温症のメカニズムと実例の講義、テーピング・簡易ギブス・包帯の実習、最後にリアルな総合実習。
結論はとても現場ではこれだけのことは出来ないし、やれたとしてもごく一部、やはり予防の啓発が大事だということ。
どこまで行ってもガイドは医者ではない。
加えて痙攣予防薬の提供さえも医事法違反に当るのだという。
但し予防と言ってもほとんど情報のない参加者が集まるのがツアーの実態。
体力も病歴も薬の服用状況も事前把握出来ずに現場対応を迫られてもどだい無理な話だ。
顧客に対して各ツアーレベルの参加基準はあっても、あくまで自己申告なのだから、所詮甘くなるのが人情だろう。
誰だって登りたい山があれば、少々分不相応と思えども「見る前に飛んで」しまうものだ。
それにしてもトムラウシの事故を実例とした「低体温症」の講義はやはりショックだ。
自他ともに多少とも垣間みたことのあるその実態を照らしてもやはり恐ろしいリスクの一つだと思う。
講習会に出かけて増々自信を失くすと言うのもなんだか情けない話ではあるが、とにかく山ではよりいっそう謙虚で且つ臆病であろうと痛感した二日間であった。
頭痛がして来た、どうも風邪まで貰って来たみたいだ。
会場の「安藤百福記念自然体験活動指導者養成センター」。長い名前。
そのロビー。
安藤さんの銅像。「日清食品」の創業者でおなじみ。「チキンラーメン」の生みの親でもあります。
その廊下。完全なモダンデザイン。
各部屋からは大ガラス越しに浅間山塊が遠望出来る。
講義開始。
三角巾&ギブス実習。私の作品(笑)。
ギブス講習。
ギブス講習足編。
夕食はこんな感じ。
二日目はリアルな状況を設定しての総合実習。解放骨折を想定した血糊飛び散るシビアな内容でした。