明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
2024年の元旦。ここ八ヶ岳山麓では穏やかな新年の朝を迎えることができました。
今年もほとんど雪のない正月です。
朝の気温もマイナス4℃。
生活する上ではありがたいのですが、冬らしさの感じられる風景が見られないのはそれはそれで寂しいものです。
このまま気候変動が促進すれば、新しい世代は雪の降らない冬を過ごすことになるのでしょうか。
SDGsも掛け声倒れにならないように個々人が生活レベルで取り組まないといけませんね。
昨年末、2泊3日で野鳥撮影ツアーに行ってきました。
この冬の渡りを中心とした野鳥の動向はなかなか計り難いものがありますが、探鳥地のオオマシコやイスカの入りは、さほど数は多くないものの安定しているようです。
コハクチョウの飛来地もようやく100羽前後にまで数が増えたようですが、現地で見る限り、とても壮観とは言い難い密度でした。
数日とはいえ普段なかなか長期で家を空ける機会がないこともあって、年末の貴重なチャンスを活かすべく、初日は取るものもとりあえずに脱出敢行。まずはオオマシコとイスカの探鳥地へ急ぎます。
現地に着くと既に多くのバーダーがたむろしていました。
ただオオマシコの出はそれほど良くないようで、みなさん手持ち無沙汰。
こちらもマイペースでしばし待機です。
多くのバーダーが待ちあぐねてあちこちへ移動していきますが、折りたたみチェアに座って悠然としている方が一人。
そちらを時々チェックしているといつの間にか席を離れて盛んに目の前の地面を撮っている様子。
こちらもそっと近づきながら様子を見ます。
オオマシコでした。それもオスの群れが地面に落ちた草の種を盛んに啄んでいます。
あいにくISOが爆上がりしそうな日陰ですが、霜が降りた地面はシチュエーションとしては悪くありません。
その後横を通過した車に怯え飛び去ってしまいましたが、別のタイミングでやってきたメスも含めまずまずの枚数を取り終え、なんとかこの日のミッションを果たすことができてホッと一息。
その後相変わらず渋いイスカを待ってみましたが、撮れる画はとにかく遠いのであまりパッとしないものばかり。昼を過ぎ陽が傾いてきたのを潮にこの場を離れました。
それにしても年末の休暇利用とはいえ、バーダーの多さには驚きます。
所在地の県内ナンバーのみならず、隣県、近県、果ては首都圏や関西圏からの車も目につきます。
この場所に通い始めて3シーズン目ですが、ほとんどオオマシコが入らなかった昨シーズンは別にしても一昨年と比べて倍増しているように感じます。
これまで同様リタイア後の趣味として始められたであろう高齢者が中心であることは変わりませんが、ご夫婦らしきカップルや女性だけのグループ、また講師あるいはガイドの方のレクチャーを受けるグループなど年齢も様態も様々。使用機材も多種多様で中望遠から最新の大砲、高画素ミラーレスまでがラインナップ。双眼鏡のみの純粋バーダーが混じっていたのにはある意味の健全さを感じました。
一極集中は決して望ましいものではありませんが、今後ますます高齢者が増える状況の中でこういった趣味が求められることも自然な成り行きであって、我が身を顧みても決して非難できるものではありません。
かつて中高年の登山ツアーが隆盛を極め、いまだに続いていることを考えても、登山と異なり機材が軽量化され、高齢者でも負担なく歩き回れる野鳥撮影のブームが一時的なものではないことは明らかでしょう。
野生動物との距離感を適切に守って末長く続けていただきたいものです。
※画像は全てRAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM(×1.4エクステンダー使用)
ようやく近距離で取れたオオマシコのオス。元画像は黒潰れ気味なので現像で大補正済み。70%トリミング。
上記同様大現像済み。次回は雪の上で撮りたいですね。70%トリミング。
こちらはメス。比較的日向に近い場所に出てきたのでまずまずの画像となりました。90%トリミング。
何気ない仕草がかわいいです。90%トリミング。
つぶらな瞳。90%トリミング。
かなり近くまで寄ってきました。90%トリミング。
ようやく全体像。それにしても多くのバーダーの衆人環視の中よくぞこの場所に居着いてくれるものです。感謝ですね。ノートリミング。
かろうじてのイスカ。距離があって手前にブッシュなどあるとなかなか解像しないのでこれといった写真は撮れません。もう少し近距離で撮れる機会があるといいのですが。50%トリミング。