鷲ヶ峰の山頂を踏むのは二度目です。
とても凛々しい名前が付いていても主に標高と山容から来るその山頂感の無さは「登山」の対象には縁遠かったのかもしれません。
数年前にゲストのリクエストで和田峠から鷲ヶ峰を超えて車山まで歩いた際に初めて踏んだピークでした。
今回はこの日常の閉塞感の中で野草の撮影だけでなく、ともかく山のピークを踏みたいという思いから八島湿原から少し足を伸ばしてみました。
湿原に比べ野草には見るべきものは少ないのですが、美ヶ原へ続く中央分水嶺のうねりや眼下に見下ろす八島湿原の伸びやかな展望などあいにくの曇り空で遠望がきかない今日のような日でも晴れ晴れとした気分に浸れるいい山でした。
一旦下って八島湿原を周遊。花の種類も程々に多くみられ、北アルプス以来のコバイケイソウに出会えたことも大きな収穫でした。
霧ヶ峰へ向かう途中の水田でアオサギと遭遇。
車窓からはガードレールが邪魔して撮影できなかったので、、車外に出た途端飛ばれてしまいました。
それでもたまたまカメラの設定がマッチしていたせいか、飛翔を止める(もちろん写真上で)ことができました。
八島湿原の鷲ヶ峰登山口ふきんで。タカトウダイ。
ニッコウキスゲは咲き始めたばかり。
ネバリノギラン。
ここにも御嶽信仰の名残が見られます。
タカネコウリンカ。こちらも咲き出しでした。
御嶽神の石碑のあるピークで展望を楽しむハイカー。
最初は何か分からなかった真綿に覆われた蕾。タカネコウリンカです。
山頂までは1時間程。
タケカレハの幼虫。至る所に大発生。
釜ヶ池方面を遠望。
ニシキウツギ。このクリームの花色が好きです。
イブキトラノオとヒョウモンチョウ。
グンナイフウロも最盛期でした。
アヤメ。
御射山付近の細流。湿原から流れ出す水色は泥炭の影響からか黄褐色を帯びています。
御射山を行くハイカー。桟敷地形が分かりますね。
コバイケイソウに出会えました。この時期に来たことがなかったので新鮮です。
その蕾。
釜ヶ池の分岐点には新しいトイレができていました。
湿原らしい風景。対岸の淵にはカキツバタが群生しています。
アマドコロも多く見られました。
勇壮なオオカサモチ。
ヤマオダマキ。距の暗紫色のものはこの頃少なくなった気がします。