三月は憂鬱な季節。
花粉が飛び始め、大気は霞み、冬とも春ともつかない不安定な天候。
そして極め付けは「デザイン地獄」である。
毎年この時期に創刊当時から関わっている地域情報誌の編集デザイン作業に追われる。
とは言っても、こなすのはそのほんの一部分だけ。
本物の「地獄」は主に編集者を狙ってくれる。
一部とはいえその地獄の一端は担うわけで、毎日パソコンの前に釘付けである。
その間隙を縫って半日、二時間、一時間と鳥撮りの時間を掠め取るわけである。
主に自宅に置いた餌台に群がるカラ類が被写体だが、先日半日ばかり近辺を歩いてほぼ不毛、その中にごくわずかの収穫を得て溜飲を下げた次第。
その一部を披露します。
ナツツバキ。数ある樹皮の中でも殊更美しい。
ノリウツギのドライフラワー。夏の化石。
細流の溜まりにも温みの色が漂う。
偶然出会ったノスリ。300mm+リアコン×1.4でもここまでしか寄れない。フルサイズ換算で640mm相当なんだけど。
こちらは多少シャープに。トリミングは無しだが色補正(コントラスト)はかけている。
エナガ。逆光だと色はほとんど出ない。
日陰にはまだ残雪が固い。
山はまだ冬の様相だが。
午後も遅くなってようやく出会ったマヒワ。光量が足りないので色あせた写り。感度はISO1600ぐらいまで上げた。
その翌日の朝、前日に出会っていい画が撮れなかったネコヤナギを再訪。この日からリアコンは外す。
こちらはバッコヤナギ。圧倒的にこの木の方が多い。
ホオジロは全く寄らせてくれない。
こちらは全光で。
自宅周りではジョウビタキが常連。このくらい寄らせてくれると苦労はないのだが。
カラ類のために置いたひまわりの種が気になるようだ。
羽ばたきの一瞬を捉えた。シャッタースピードが遅すぎるのが難点。1/2000ぐらいがいいそうだが...。ISOをかなり上げないと追いつかない。シャレではない。
コガラは勇気ある小鳥。最も近くまで寄ってくる。馴らして手乗りにもしやすい。
物怖じせずヒマワリを独占。
ゴジュウカラは動きが早く追いにくい。静止の瞬間を狙ってもわずかにブレている。
ヤマガラは表情が可愛い。
偶然二羽重なった構図に。