二日目は宿代わりにしている諏訪の快活クラブを3時過ぎに出て、霧ヶ峰の駐車場に向かいます。
前日の雷雨の影響で霧がひどいかと思っていましたが、その心配は杞憂でした。
途中段々と明るくなり、駐車場に着く頃にはすっかり夜も明けて、支度を終えると5時半。
早速撮影に出かけます。
朝からノビタキ達は盛んに飛び回っていますが、やはり草原入り口近くの園地付近に集まっているようです。この辺は画になる花木がほとんど無いので、少し先のカラマツソウが咲き出している場所で待つことにしました。
ちょうど朝日が昇る瞬間でしたので、朝露に濡れたカラマツソウを被写体に暫し野草撮影。
結局ノビタキやホオアカの花止まりは実現せず、諦めてズームレンズに付け替え、野草を中心に撮影すべく一帯を周遊することにしました。
花はまずまずこの時期のものが撮れたの良かったのですが、誤算だったのは、前日の夕立の影響か通常の朝露かは知りませんが、遊歩道沿いの野草はたっぷりの雫を纏っていて、濡れること夥しい。
こんな時は雨具のズボンを履いてスパッツを付けるぐらいしないと、あっという間にトレッキングシューズの中まで浸水。
周遊を終える頃にはトレッキングパンツはもちろん、靴の中で魚が飼えるぐらいずぶ濡れになってしまいました。
仕方ないので一旦駐車場まで戻り、靴下とトレッキングシューズを取り替え(翌日登山の予定だったので、ハードトレッキングシューズも持ってきていました)、作戦の練り直し。
結局草原はどこも同じ状況と判断し、野鳥は諦め、木道の整備された八島湿原の周遊に切り替えました。
こちらはロケーション、植生的にノビタキの撮影はまず無理なので、野草一本に絞ります。
平日の早朝とあって八島湿原の駐車場もガラガラ。
以前トラブった誘導係のおじさん等もいないので気が楽です。
相変わらず日が照ったり曇ったりで、それほど暑くないので助かります。
この時期花の種類は限られますが、吸蜜に集まる蝶等が盛んに飛び回り、花より蝶の楽園。
アサギマダラはまだ本格的な飛来は見られませんでしたが、ヒョウモンチョウの仲間が多く、特にノアザミで吸蜜する個体が格好の被写体になってくれました。
ところがここでトラブル発生。
この日は寝不足のせいか体調もイマイチだったのですが、御射山の分岐から鎌が池方面に逸れて少しのぼり気味になるところで膝に異変が。
どうも力が入らず、痛みも加わるようです。
前日も運転中に左膝近くの筋肉が痛んだので、それと関係もあるのかもしれませんが、嫌な予感がします。
平坦な林道になると違和感も消えたのでそのまま周遊を続けたのですが、最後に湿原の畔から駐車場のレベルまで登り返す階段に達したところまたもや違和感が...。
痛みで膝を曲げるのがやっとという状態になってしまいました。
これまで様々不調は経験してきましたが、膝が痛むというのはあまり覚えがないのでかなりショックです。
結局翌日の登山は諦め、野鳥の出も悪いことも手伝って、そのまま帰宅することにしました。
本当なら三泊ぐらいはして久しぶりに開放感に浸る計画もこれでオジャンです。
帰宅後も数日は膝と腰の痛みに悩まされ、改めて加齢の現実を嫌というほど味わされました。
歳はとりたくないものですね。

朝露にしとどに濡れたカラマツソウの花。

どこかフローズンフラワーにも見えますね。

蜘蛛の巣にも微細な水滴が付着して朝日に輝きます。

咲き始めたばかりのヒヨドリバナ。

オオカサモチも満開でした。

ヤナギランはまだ蕾のものがほとんどでしたが、この株だけ開花が始まっていました。花弁の縁の細かい水滴が綺麗でした。

羽の痛んだアサギマダラがヒヨドリバナで盛んに吸蜜していました。

ヒメウラナミジャノメでしょうか。ここまでは水気溢れる草原で。

八島湿原に移動して木道を歩き始めました。最初の被写体は露に濡れたノハナショウブ。

キンバイソウも八ヶ岳ではここでしか見たことがありません。

ノアザミにウラギンヒョウモン。美しい取り合わせです。

大輪花火のシシウドもまだ蕾。

チダケサシのいい花叢に出会いました。

霧の合間から日が差し込んだ八島湿原。雨の後なので緑も鮮やかです。

ノリウツギもようやく小花が開き始めていました。