昨日は昨年末以来、三週間振りの終日野鳥撮影へ。
懲りないオオマシコ狙いでしたが、今回も不本意な結果に終わりました。
やはりもっと頻繁に通わないといけませんね。
土日の大雪予報も蓋を開ければ、ほとんど雨。少し降った雪も気温の上昇によりあっという間に融けてしまい、結局今回も雪景色はお預けです。
予報を見る限りここしばらく太平洋側の天気は晴れ続き。
当分曇りの日もなさそうなので、降雨後の曇天を狙って行ってました。
探鳥地は標高1500m程あるので、雪は無いにしても朝の冷え込みで霧氷くらいは見られると期待したんですが、到着時には濃い霧に覆われた最悪の状況。
到着早々カシラダカやオオマシコのオスも現れ幸先は良かったのですが、何せ濃い霧のためにまともには写りません。
まずは体を温めるために霧が落ち着くまでウォーキングに徹しました。
探鳥地の林道を三往復。
オオマシコの群れはそれなりに道路に出てはいますが、撮っても無駄なのでスルー。
2時間ばかり経過した辺りでようやく霧も晴れてきました。
コントラストが柔らかで本来の色の出やすい曇天は撮影には理想的なのですが、この日はあまりに雲が厚いせいか光量不足は否めません。
まあそれでも撮らない訳にもいかないので、四往復めをスタート。
途中で何回かオオマシコの群れに出会ってはその都度飛ばれながらようやくシャッターチャンスが訪れました。
この頃には大半のバーダーは引き上げたか林道入り口近くに陣取っていると見えて姿が見えず、しばし独占状態。
ただし林道脇の日陰のブッシュの中に隠れながら採餌しているのでなかなか理想的な距離とアングルで狙えないのが難点です。
やがて警戒を解いたのか少しづつ林道に降りてきたのでこれ幸いと思っていたところにバーダーの一団が。ここではよく見るガイドツアーのようでした。間が悪いよ。
それでもオオマシコの群れはしばらくブッシュと路面への移動を繰り返しながら、バーダーたちの期待を一身に背負いつつ頑張って被写体を演じ続けてくれました。
雪背景やバックの抜けた写真は今回もお預けとなりましたが、少しオオマシコたちとの距離が近くなったような嬉しさを感じた今回の撮影行でした。
※画像は全て70%トリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM(×1.4エクステンダー使用)
付記:
今回初めてEF500mm F4 L IS USM(いわゆる1型)を持ったバーダーの方に出会いました。
ボディはEOS 1D の旧モデルでしたが、エクステンダー×1.4の併用までこちらと同じなので驚きでした。
モデルの詳細は聞きませんでしたが、1D Mark IVだとしても本体重量バッテリー込みで1,360g、エクステンダーが225gあるので、レンズ込みで5,455g。まず手持ちでは無理な重量です。なので一脚使用でバシバシ撮ってました。
その方曰く野鳥撮影にはレフ機が一番。ミラーレスのサイレントシャッターなど論外とのことでした。
でも最近のニコン機もいいですよね、高画素で800mmレンズも揃ってるし、またソニーのα1は現段階で最高性能ですね、というとソニーは躯体が華奢で壊れやすく、ニコンもAFが信頼性に欠けるので、やっぱりキャノンでしょう、とのことでした。
なにしろお使いの組み合わせ(1D+エクステンダー+500mmレンズ)で車のトランクから誤って地面に落下させた(!)時もエクステンダーが少し壊れただけで、ボディもレンズも無傷、マウントも全然問題なかったと言ってました。
詳しい状況は分かりませんが、なにしろEF500mmの1型は現在壊れたら修理不可なので、その堅牢ぶりは朗報といえば朗報、眉唾といえば眉唾、半信半疑の面白い体験でした。
霧が晴れて最初に出てきてくれたのはルリビタキ。
オオマシコのオス。光線状態はいいのですが、いかにせんアスファルト舗装の上では...。
これは落ち葉の上でまずまずの画となりました。
一瞬だけ日が差した時に現れたのは猿子は猿子でもベニマシコ。冬枯れの中の保護色がすごい。
今回最も解像したオオマシコ。メスですが最接近してくれました。
構図的にはベストなショットですが、距離があるのと手前の枝が被っているのが難点。あと一息。
雪もありまずまずのシチュエーションですが、ちと遠い。
いいショットですが、背景がもう少し抜けてくれたら...。悩みは尽きません。