17日、18日はとあるツアーの下見。
唐沢鉱泉から黒百合泊で天狗岳を周遊してきました。
雨天覚悟の二日間でしたが、降られたのは下山日最後の1時間だけ。
青空も広がる好天に恵まれて快適なトレッキングを楽しみました。
長引く梅雨には辟易しますが、その分登山道沿いの苔は鮮やかさを増し、針葉樹の枝先に伸びた新葉のスプリンググリーンも山腹を明るく彩ります。
普段は気にもかけないシラビソの幹に付いた苔の朔を包む水滴。
ガイド目線でインスタ映えを指摘はしても、本当はルーペで観察が本来の仕事じゃないの?と自己批判。
ガスの掛かった森は意外に光量が不足してシャープネスのある写真は期待できませんが、とにかく苔の美しさに目を奪われ続けた二日間でした。
唐沢鉱泉手前の路傍にあったミヤママタタビ。半夏生に似た葉に薄紅が差します。
同行のPさんとM嬢。
「北八ヶ岳で最も美しい登山道」と勝手に名付けた道。場所は秘密。
イワダレゴケに新芽が出始めていました。よく見ると中央に針葉樹の実生が。苔のマットは樹々のゆりかごでもあります。
スコットランドの渓に似た岩と苔模様。行ったこと無いけど。
ムツデチョウチンゴケ。こちらも新鮮。
黒百合ヒュッテに到着!の図。
天狗の奥庭を隔てて両天狗を遠望。
夕食タイム。まずはこれでしょ!
黒百合平の朝。黒百合は2株しか見つけられなかった。
奥庭コースを行きます。
風に揺れるミヤマダイコンソウ。
ハクサンシャクナゲは見頃でした。
安山岩のケルン。
ロックガーデンのアップダウン。半ばアスレチックコース。スコットランドではハイマツの代わりにヒースなんでしょうけど。(※ヒースはこんな岩場には咲かないみたいですね)
コメツガ。これは正真正銘。
ハイマツの雄花。彩りがきれい。
ガスが切れました。この眺めどこかで?思い出しました。エベレストの北東稜です。稜線中央の岩がセカンドステップ。その右に僅かにサードステップ。そして羽飾りを付けた頂上ピラミッド。
縦走路に合流。下界を俯瞰します。
こちらは天狗の奥庭を見下ろして。
東天狗山頂のM嬢。一瞬だけ阿弥陀のピークが姿を現しました。
ランドネの「おじいちゃんと登山」特集のひとコマに使えそう。
下山途中に見つけた花を調査。
ミヤマハンショウズルです。
こっちはヤマケイに載りそうなショット。Pさんの表情が素敵です。
オオシラビソの新葉。
朔に付いた水滴。センスオブワンダーの世界。
こちらはキンシゴケかと思ったらカミカモジゴケかオオシッポゴケのよう。
予定時間10分遅れで無事帰還。お疲れさまでした。Pさんのレインウェア、「花柄迷彩」というそうです。パタゴニアでこんなの出してたかな?