2日と14日の両日はC社Y会のツアーで阿弥陀南稜の一角にある立場岳と青ナギをご案内しました。
阿弥陀南稜は冬期バリエーションルートとして有名な尾根ですが、P3と呼ばれるピークの基部までは一般ルートと言ってもいい程の歩き易い尾根路です。 今回は時間の関係から尾根上の鞍部にある長い崩壊地青ナギまでの往復としました。
日程が梅雨入り直前、直後という事もあり天候には気を使いましたが、幸い両日とも雲は多かったものの降られる事なく、青ナギからの阿弥陀岳南西壁や権現岳とその周囲のピークを間近にご覧いただけました。 両者ともこの角度から眺める事はあまり無いと思いますので、我ながらいいコース設定だなと改めて思います。
特に14日には青ナギ付近にコイワカガミやミツバオウレンが咲き始めていて割と単調な尾根の登降を彩ってくれていたのが印象的です。
八ヶ岳もようやく残雪が消え、尾根付近まで新緑に彩られ始めました。 高山植物の最盛期を迎えるこれからの季節を雨に負けずに存分に楽しんでいただきたいですね。
立場岳までは単調な急登が続く。
黄スミレの一種「キバナノコマノツメ」。ありふれた種だが、美しさに変わりはない。
青ナギからの阿弥陀南西壁(広河原沢奥壁)。素晴らしい量感。
コイワカガミが咲き始めていた。こちらもありふれているけれどやはりその精妙な造形にはいつも驚嘆する。
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