昨日は愛鷹山系の越前岳へ。
来週のツアーのための下見でしたが、愛鷹山系は初見参。
静岡方面からは比較的アプローチし易いためか登山者は多いようです。
実際に出会ったのは数人でしたが、登山道の荒れ具合をみるとそれが実感できます。
植生は単調、杉の植林地はどこも同じですが、ここには天然杉の巨木がありました。
この山の魅力はやはり南面を見せる富士山の威容ですね。
宝永火口を正面に据え、それでも左右の均整は崩さない矜持が感じられます。
越前岳山頂からは駿河湾も望め、岸に押し寄せる波まで遠望できたのは少し感動しました。
ただ凍土が緩むこの時期は登山道がぬかるみ、特に十里木へ下るルートは複雑に交錯した滑り易い路面で難儀しました。
十里木では靴洗い場があり、ここで泥を落とさないとバスに乗せてもらえないそうです。
今回はタッチの差でバスを逃し、止む無くタクシーで登山口に戻りました。
週明けの実行日までに泥道が少し落ち着いてくれればと祈ります。
山神社登山口。松永塚は愛鷹山で遭難した青年を悼んで建てられたものとか。
ユニークな形の石ですね。
所々にミツマタが見られました。この辺りはもう春ですね。
杉の植林地を抜けると明るい登山道に。キブシが多い。
無人の愛鷹山荘。避難小屋になっています。
ここから黒岳に。
明るく気持ちのいい山頂。
簡易なベンチテーブルが2基置かれていました。どちらも富士山を向いています。
素晴らしい眺めですが、御殿場の演習場から聞える砲声が水を差します。
黒岳付近の稜線に僅かに残る天然杉。
一旦富士見峠に戻り、越前岳を目指します。
途中から見る位牌岳と鋸岳。
こんな場所もあるんですね。
確かにいい富士です。
同行の伊藤ガイドも感心しきり。彼は富士山ガイドでもあります。
キツツキの巣穴?
越前岳山頂。裸地化が進んでいました。
雲の下に見えるのが駿河湾の海岸線。肉眼では波まで見えます。
ここからの富士山は頭だけ。
ヒメシャラの妖艶な木肌が印象的でした。