22日は木曽谷へ移動。
以前から気になっていた「赤沢自然休養林」を訪ねました。
関連施設は11月7日で閉園していますが、遊歩道への立ち入りは自己責任でOKとのこと。
誰もいない園内を一人駆け足で一回りしてきました。
そもそもここは「森林浴発祥の地」として知られ、「森林セラピー基地」の異名もあるようです。
ネットやパンフなどで紹介されている写真を見る限りいかにもその言葉に相応しいイメージが期待感を掻き立ててくれます。
上松で国道と分岐し、ほとんど車の通りの無い道を延々走って赤沢自然休養林駐車場に。
予想はしていましたが広い駐車場に車は一台も停まっていませんでした。
それでも準備を終えて歩き出すと、そこに軽トラックがやって来ておじさんに呼び止められました。
開口一番「熊鈴は持ってるか」
「熊出るんですか?」
「そりゃ出るさ。それにハンターも入るので鉄砲の音がしたらすぐに逃げないと危ないよ」
「おじさん達も猟ですか?」
「俺たちゃここで売店やったり、バーベキューやったりしてる業者。こうやって期間外でも見回りに来てるんだ」
とのことで、心配されたのか、不審者と間違われたのか分かりませんが、熱い視線を背にウォークスタート。
全てのコースはトレースしませんでしたが、結論から言うと、かなり肩透かしを食らった感じ。
今回は期間外ということもあり、常緑樹が主体とはいえ、季節的にも適期ではないので評価は難しいのですが、そのスケールの小ささ、植生の単調さ、コースの単純さはたった1時間半程度のウォークでもかなり退屈に感じさせるものでした。
無論新緑期や草花の開花期などは印象もガラリと変わるのでしょうから軽々な評価は危険ですが、その時期をイメージしても、一般観光地的な印象は拭えません。
いずれにせよ正しい評価をする上でも盛期に出直して見るのがいいでしょうね。
普段見慣れない方角からの中央アルプス。左から麦草岳、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、三ノ沢岳でしょうか。この風景、実はナビに誘導され迷い込んだ上松町の「高倉」と言う集落からの展望。この上の「台(だな)」という高原状の集落まで誘導され、帰途に撮影したもの。この「台」の集落が景観的に素敵だったのですっかり気に入ったというおまけ付きでした。
駐車場にある立派な看板。
コースも7コースに分かれます。今回辿ったのは4コース。
こういった自然解説看板が随所に設置されています。
左がネズコ。
「ふれあいの道」はバリアフリー。車椅子も通れるそうです。
透き通った渓流沿いのコース。
途中トロッコ軌道と並走。
こんな東屋が所々にあり多少の雨天でしたら安心です。
コースを示す道標。
こんな説明板も。
御神木伐採跡。
斧だけで伐った跡です。
熊よけの鐘。
バリアフリーコース以外はそれなりのアップダウンがあります。
「濃飛流紋岩」が露出した川床。
時にはトロッコ軌道を横断します。
こんなデータも。
トロッコ電車、ウォークコースの終点、「丸山渡」。
往時を偲ばせるトロッコの車両達。
こんな細流も渡ります。
帰路にはここを歩きました。
峠というほどのことも無いのですが。
幸福の鐘。
単調な林内。
展望台にも寄りました。
ここからは御嶽山が望めます。
周回して駐車場に帰着。やっぱり誰もいない。
進入路方向。
帰りがけに寄った旧跡。戦国秘話です。
立派な釣り橋が掛かっていました。
意味深い水色です。