昨日は所用のついでに河畔の貯水池に寄ってみました。
二ヶ月振りになります。
午後も遅かったので西日がきつく、画になりにくいのと鳥の種類もまだ増えていないので撮影は程々にして引き上げました。
驚いたのは水面を覆う水草の量が二ヶ月前より数倍に増えていて、水面の1/3ぐらいは覆っている印象。
よく見ると全てヒシ(菱)のようです。
そのため水鳥たちの居場所も中心付近の浮島かその周囲の水面に限定され、距離がありすぎて400mmぐらいでは撮影にはなりません。
ようやく岸辺に少しだけ開けた水面にたむろするカルガモを撮って良しとしましたが、その辺りにはゴミも多く浮いていて、興ざめも甚だしい限り。
やはりここは冬鳥が多く渡ってくる晩秋から、繁殖シーズンの初夏にかけての撮影フィールドです。
※画像は全てノートリミング、JPEG出し
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
水面を覆うヒシ。一般的には水草の異常発生は水中植物の光合成を阻害し、酸素供給を低下させて水中生物に影響を与えるといわれている。反面アオコの発生を抑える効果もあり、要は繁殖の程度ということのようだ。
ヒシにはヒシの実が付く。先端が尖った殻のまま塩茹でにして、中の白い実を食べるのだそうだ。近年生息域が減って人がヒシの実を食べる機会もなくなったとのこと。一度食してみたいものだ。
岸近くの開けた水面にいたカルガモ。毛並みが綺麗なので若鳥かもしれない。奥にはヒシの白い花が見える。ヒシの実はヒシクイの好物なのでマガン属のこの鳥にその名がついたそう。殻が硬く、カルガモで歯が立たないのだろうか。
撮影のためにフェンスに近づき過ぎてヒシ原に追いやってしまった若鳥らしき群れ。なんとなく戸惑いながらおずおずと距離を開ける姿が可愛い。
2羽だけ確認したマガモ風の鳥。ここでは留鳥化している青首アヒルと思われる。あまり人に動じない。
シノメトンボだろうか。西日が透ける羽もかなり痛んで、夏の終わりを告げているようだ。