横岳の岩場にかかるといよいよ高山の雰囲気も増し、花の種類も多くなってきます。ハクサンイチゲやコイワカガミもいっそうたくましくなり、チョウノスケソウなどもまさに最盛期。チシマアマナがガスを伴った風にそよぐ様も凛とした気品すら感じます。但しそれぞれ花付きがまばらな気がするのは気のせいでしょうか。以前はもう少しお互いが繁茂していたような気もします。それが本当に気のせいなのか、あるいは温暖化がなせる技か、ここ暫くの雨の少なさのゆえんか、いずれにせよ寂しささえ感ずるほど人気の無い稜線に咲く花達の佇まいでした。
ハクサンイチゲはいつも清楚。
奥ノ院の岩場の陰のコイワカガミ。花色が特に濃いのが目を引きます。
ミヤマダイコンソウはまだ蕾でした。
オヤマノエンドウだけは既に一ヶ月近くも頑張っています。容姿が衰えないのが不思議。
ミヤマキンバイは少し小振りな気がしますが、気のせいでしょうか。
ミヤマシオガマも開花したばかり。
こちらのウルップソウは三輪付いていました。
典型的なチョウノスケソウの姿。そろそろ終盤といったところ。
チシマアマナは風の収まるのを待ってようやくシャッターを切りました。
かろうじて咲き残りのツクモグサを見つけました。
硫黄岳へ戻ってからツガザクラのいい株を見つけました。
ミネズオウも良く持ちこたえています。