十日ばかり前、妙義山に行きました。
数年前、仲間と鎖の連続する稜線コースは歩いていたので、今度は中間道を辿ってみたのでした。
前回はロープを持っての仰々しい訓練山行でしたが、中間道は始まったばかりの紅葉が素晴らしく、一人だとどうしてもせっかちな歩みになってしまう悪い癖の持ち主には、少々もったいないような穏やかな秋の午後でした。
帰途は思いついて、碓氷峠の旧道を辿ってみました。
横川から霧積へ分かれる辺りまでの集落の佇まいを眺めながら、まだ小学生だった頃に父の運転する車でこの峠を越えて榛名へ行ったことをふと思い出しました。
当時は車での家族旅行などは殆どした覚えはないのですが、この時は父の勤務先の診療所に、榛名にあった看護学校から新任の看護婦さんを迎えるためのいわば出張。それにちゃっかりと家族が便乗して日帰り旅行を楽しむことができるようなのんびりした時代でもあったのです。
あれから既に40年以上がたちました。
本当に久し振りに越えた碓氷峠は、丁度落ちかかる夕日を透かした紅葉のスクリーンを激しく明滅させながら、車窓に過ぎてゆく古い記憶のフィルムのようでした。

岩峰は鋭いけれど、日差しは穏やかに、そしてまぶしい。

昼食後にはコーヒーを淹れてみた。

碓氷峠の紅葉がこれほど素晴らしいとは。

「ハルニレテラス」の「川上庵」で。

最後はやっぱりここ。丸山珈琲にて。
