高原に住むものにとって春の訪れ程待ち遠しいものはないのですが、その春がいつやって来ていつ夏にバトンタッチしたのかを知ることはとても難しいことです。
知覚的にはある場所でダンコウバイが花を付けたとか、どこそこのコブシが咲いたとかといった指標的な現象によってそう感じるのですが、既にそれ以前に日差しの強さや気温の変化、雪の降り方や水分量などによって潜在する野生の部分が感応しているのだと思います。
そんなある日ふと冬の終わりを感ずる時が春の始まりと言ってもいいでしょう。
ダンコウバイやアブラチャン、キブシの黄花。
そしてコブシの白花。
それに少し遅れてやってくるのがスミレです。
ヒナスミレやタチツボスミレ、エイザンスミレなどは人家の周りにも普通に見られ、まだ地面が緑に覆われる前に春を感じる指標となってくれます。
その他にもマルバスミレやアケボノスミレ、大振りで見事なサクラスミレも出会いが楽しみなスミレ達です。
まだ樹々の芽吹きは始まったばかりですが、既に春はたけなわ。
私たちの想いをはるかに越えて、駆け足で初夏へと移り変わってゆくのでしょう。
盛りを迎えていたコブシも4月27日の寒波であっという間に終わってしまいました。(4/20撮影)
春一番に咲くスミレの代表ヒナスミレ。(4/24撮影)
葉の形からタチツボスミレのようですが花色が濃いのが気になります。(4/24撮影)
ヒメオドリコソウ。(4/24撮影)
ギョウジャニンニク。1986年頃株を頂いて植栽。毎年宿根しますが増えもしません。一度も収穫したことはないのですが。(4/24撮影)
ウバユリの新葉。キャベツに似て美味しそうです。(5/1撮影)
サクラソウも葉が出始めました。(5/1撮影)
ダイコンソウのロゼット葉。(5/1撮影)
山桜の芽吹き。(5/1撮影)
これぞタチツボスミレ。(5/1撮影)
カラマツも芽吹き始めました。(5/1撮影)
セイヨウタンポポは相変わらず旺盛。(5/1撮影)