この時期になると何故か心が騒ぎ出すので、情報紙デザインのデスクワークが一段落したのを幸い、春の野草が咲き出した里山を訪ねてきました。
まず向かったのは今年も花期を逃したミスミソウの群生地。
場所も特定できていないので群生地の地名を手がかりにして地形図を頼りに山間の集落を目指しました。
地形図で以前から気になっていたピークへの登山道も確認がてら一旦集落先の尾根まで登ります。
ここ暫く使われた痕跡はありませんが、しっかりとした道形は確認できます。
その後集落周辺をうろうろしてそれらしき場所を探しますが見当たりません。
僅か数件の集落ですが、ここでも無人となった家が多く、唯一煙突から煙が出ている家を訪ねましたが応答はありませんでした。
余り長居して不審者と間違われてはかなわないので、諦めて一旦車まで戻ります。
結局スマホで検索しまくって何とか群生地入口の写真を見つけ、無事探し当てることができました。
本来の花期より一ヶ月も遅いのですから、さすがに花は残っていませんでしたが、その独特の葉の形は間違いようがありません。
新潟の角田山のオオミスミソウに比べても葉の大きさはさ程違わない気がしますが花ははるかに小さいようです。
既に日も傾いてきたのでミスミソウとは来年の再会を誓って次はカタクリの群生地を目指します。
ここは思った程の大群落というわけではありませんでしたが、地元のボランティアグループが丁寧に管理している様子が分かり、何故かほっとできる場所でした。
ここにもミスミソウがあるとのこと、機会を作ってまたいつか訪れてみたいものです。
林道脇のソメイヨシノは満開。
芽吹き始めた広葉樹に覆われた山腹。ここにも春の気配が。
イヌシデだろうか。雄花序の間から雄蕊が除いている。
キランソウも咲き始めていた。
集落入口に立つ朽ちた鳥居。
クズが窓ガラスと障子の間に進入してまるで現代アートのようだ。
朽ちかかった土蔵の破風。軒天の丁寧な造りが良く分かる。
ダンコウバイの新芽。
馬頭観音。光輪が付いているものは珍しい。
春の日差しを浴びたヒトリシズカ。
ようやく出会えたミスミソウ。既に葉だけになっていた。織部の皿のような模様。
カタクリ群生地のイカリソウ。花色が濃い気がする。
カタクリ。いつ見てもいい花。
スミレ。見分けが難しいな。葉は赤斑。
西日を浴びて群生するカタクリ。
一輪草?
山影を背景に枝垂れ桜がきれいだった。