シャクナゲ尾根、白樺尾根の疲れが抜けないので、先週の週明けは山歩きは封印して、懲りもせずノビタキに会いに再度標高1700mの草原へと足を向けました。
現地に着くと、適度な曇天と人の少なさに一瞬しめしめとひとり悦に入りましたが、バーダーの少ないのには当然理由があり、つまり鳥もほとんど出ていないということ。
また秋の花も終わりかけの草原は例年に比べススキの繁茂が甚だしく、野鳥が出てくれたとしても著しくAFを阻害するので早々に諦め、少し標高を落とした湿原に移動しました。
ここは昨年同時期に換羽したノビタキの成鳥と幼鳥が盛んに飛び交っていたので期待します。
結果は確かに上の草原よりも出はよかったのですが、とにかく例年に比べ非常にナーバス。
そこで野鳥は半ば諦め、湿原の周遊ハイクに切り替えました。
この湿原は規模が小さいので、全周しても1時間ほど。
かろうじてノビタキも撮ることもでき、途中で昼食をとってさらにのんびりしながら周遊を終えました。
こういったハイキングと比べると、登山ってまさに苦行ですね。
あんな苦しいことを仕事とはいえ、良くも15年も続けたと自ら感心するやら、呆れるやら。
9月も終盤になれば気の早い冬鳥の渡りも始まります。
そろそろ山の撮影は終わって、これからは徐々に水辺の撮影に切り替わって行きます。
草原で撮ったのはこのゴマナの一枚のみ。
高層湿原の典型的な風景。
かろうじて比較的近くで撮影できたノビタキのオス。50%トリミング。
ススキに覆われた遊歩道越しに見るカボッチョ山。
湿原と遊歩道を隔てるロープ柵に止まるノビタキ。この辺りが一番密度が濃かった。
繁ったススキの下にはマツムシソウがポツリポツリ。
ウメバチソウもいい花が咲いていました。
しっかりと水を湛えた「あしくらの池」。前回訪れたときはカルガモなどの水鳥がいたのですが、今回は見えず。谷地坊主も見られます。
遊歩道は半周したところで一部湿原に流れ込む小川を渡る。この流れはやがて下流で上川に合流します。
遊歩道は再度小川を渡って、一旦湿原の南側の丘に登り駐車場へと戻ります。