少し前にヤマガラの営巣の観察記録を投稿をしました。
今回はその後日談。
5月21日に巣立ってから、結局巣立ち雛を見る機会はありませんでした。
観察意欲が失せてしまったことと、巣箱や餌台周辺の葉が茂りすぎたこと、育雛期に入り、餌台に来る野鳥の種類も数も激減したこともあり、観察小屋への出入りもほとんどしなくなったことが理由です。
それでも昨年はこの時期に多分二度目の育雛であろうシジュウカラが営巣したので、そんな可能性もあるかもしれないと巣箱の掃除だけは早めにしてみました。
巣箱の底蓋を開けると、前日までの雨でかなり湿ってはいましたが、苔が敷き詰められた産座が現れました。
それを下に抜くように外して内部をブラシで清掃。
しばらくは蓋を開けた状態で乾燥させます。
取り出した産座を観察すると苔をベースに敷き、その上に獣毛のように見える長い繊維、フェルト状の植物質か動物質の繊維が重ねられていました。
そしてその中に雛の死骸が一つ埋まっていました。
どういった原因で死んだのかは不明ですが、生存競争に敗れたのか、他の原因があったのか、せっかくここまで育ったのに気の毒なことです。
昨年のシジュウカラの営巣後は産座に何も残っていなかったので、こういったことは起こらなかったはずですが、友人の話だと、シジュウカラの場合一度に8羽も巣立ったこともあるそうですから、必ず数羽が犠牲になるということでもないようです。
その後は今年新たに掛けた巣箱も含め営巣の気配はありません。
また一年後のお楽しみということですね。





