ここしばらく好天続きですが、所用ばかりで撮影に出掛けられません。
例年より遅いとはいえ、そろそろ山麓の紅葉も旬を迎え始めました。
気ばかりが焦る今日この頃です。
先日は気になっていた巣箱の掃除をしました。
昨年春に新しく製作し、その年は入居者のいなかったものを今春リフォーム(修理)して場所も工夫して掛け替えましたが、今年も入った気配なし。
一度だけ春先にシジュウカラが覗いていただけで、あとは親が巣材やヒナの餌を運ぶ姿も目撃できなかったので今年も空振りかと諦めていたら...。
今年は何とか入ってくれたようで中には巣材がギッシリ。
ただ課題も多く、「たかが巣箱、されど巣箱」大いに勉強させられたひと時でした。
去年の春先に新規で製作した際の写真。この年は入らず...。
先日立木から外した状態。ミズナラの若木に掛けていたものです。一年半でこうなります。だいぶダメージが出たので、この春に補修して掛け替え。屋根部分に木割れを埋めたコーキングが見えますね。
よく見るとクチバシで巣穴を広げたような跡や、バーナーで焼いた焦げ部分に爪痕も。そもそもこんな止まり木は必要無いそうです。
底蓋式です。表面板がだいぶ反っているのが分かります。やはり松系の板目はダメですね。
蓋を開けたらこんな感じでした。この時点では中に入っているものが巣材かどうかも判別できず。堆積したカラマツの落ち葉やゴミのようにも見えます。だいぶ濡れています。
中身を取り出します。カビも生えていますね。
内壁もだいぶ濡れていました。
形状からどうやら巣のようです。巣材からみるとシジュウカラのようですね。苔と獣毛がメイン。羽化した後の卵の殻は親鳥が食べてしまうそうなので残っていません。ただ気になるのは、とっくに巣立った時期とはいえ濡れがひどいので、果たして産卵から孵化期まで使用に耐えたかです。春に屋根の割れは補修したとはいえ、今見ると表面板にも大きなクラックが入っているのでここから浸水したように思います。春には見られなかった破損箇所なので、巣立ち後に入ったものだったらいいのですが。
また底板は四隅をカットするか排水穴を開けることも知りませんでした。巣箱を掛ける木の条件や高さにも原則があるそうで、昨年から掛けていたミズナラの若木は全ての悪条件を満たしていました...。
巣箱をかけ替える時期も11月から1月が敵期とは。まさに目から鱗です。