月明け早々は鹿島槍の個人ガイド。
雲中に咲く山の花を堪能する。
初日の扇沢は雨。
週間予報は大きく外れ、水路と化した登山道を黙々と辿る。
それでも種池山荘まで来ると雨も上がり、コバイケイソウの群落が霧中に浮かぶように迎えてくれた。
こんな見事な花付きは初めてだ。
視界のない爺ヶ岳山頂を経由して冷池山荘へ下る。
やはり予報に惑わされたか、小屋も混んでいる。
強引に仕切られた部屋は狭く、真っ直ぐ足を伸ばせないのに閉口した。
翌日も霧が深い。
鹿島槍山頂への途中からは風雨も強まる。
やはり山頂は雲の中。当然視界ゼロの世界。
帰路は花を見ながらゆっくりと戻る。
咲き始めのアオノツガザクラの群落が見事。
この光景は北アルプスのみのものだ。
小屋で昼食後種池を目指す。
雨が止んで一瞬剣が顔を出してくれた。
種池の夕食は中々いい。
下山日。
早朝の一時周囲の雲が晴れて山々が顔を出す。
ところがこのまま晴れるかの期待も空しく、朝食中に再び視界ゼロとなる。
それでもあきらめ切れずに待つこと40分。
今度こそ完全に雲が消える。
展望地へ戻って360度の大展望を堪能する。
鹿島、剣、立山、針ノ木、蓮華、遠く富士、北岳、八ヶ岳も雲海に浮かんでいる。
人は晴れればどうしても山を見てしまう。
だから花の季節は少しくらい不機嫌な天候の方が花好きには有り難い。
まぶしい日差しの中、ようやく肩の荷を降ろして帰途に付く。
辿り着いた扇沢はいつものように炎暑の中であった。

夢幻の世界。

タテヤマウツボグサ。花色がきわめて濃い。

冷池小屋が見えてきた。

キヌガサソウ。八ヶ岳人には貴重な花。

シナノキンバイ。

アカモノも上部ではまだ花が見られた。

雨滴に濡れるアオノツガザクラ。

雲の南峰。

クロトウヒレン。逃悲恋か凍悲恋か。

シナノキンバイ。

撮影に余念がないMさん。

タカネバラ。

爺ヶ岳のコマクサ。数は少なそうだ。

雲間に剣の雪渓が覗く。

針ノ木岳方面。

下山日、やっと鹿島の全貌が現れた。

雲海の扇沢とコバイケイソウの群落が好対照。

柏原新道上部には雪渓も残る。

カライトソウが見送ってくれた。
