19日から三泊四日で奈良を旅行してきました。
ここ数年仏像を勉強しているので、意義深い旅でした。
今回は二度目の膝の人工関節手術を終えた母の退院を待って姉と三人での久しぶりの家族旅行です。
父が老齢となり、その後介護生活になってからは旅行もままならない日々でしたが、その父も四年前に亡くなり、それまで悪化していた母の膝関節炎の手術に踏み切ることになったのですが、両膝同時の手術は難しいので、一年おきに二回の手術を受けることになりました。
幸い二回とも手術は成功し、その後のリハビリもまずまず順調に終え、今回の旅行となった次第です。
奈良は多分高校の修学旅行以来。
その当時の記憶はほとんど残っておらず、ほぼ初見参の感覚でした。
初日は所用で出発が遅れ、恵那で前泊。
翌日新幹線で来る姉と奈良駅で合流して観光開始です。
まずはお約束の東大寺にて大仏見物。伽藍も見事で大仏や脇侍仏も素晴らしい迫力でした。
ただ門前の奈良公園のニホンジカにはそのしつこさに閉口しましたが。
次は興福寺の国宝館にある阿修羅像をはじめとした乾漆八部衆立像です。
こちらも期待に違わず素晴らしい造形で本当に感動しました。
あいにく中金堂は再建中で見学は叶わず、東金堂も国宝館見学に時間がかかったので夕暮れとなり、見学は見送りました。
翌日は法隆寺をメインテーマに。
五重塔では壁画を堪能し、夢殿では救世観音も拝観。ついでに隣にある中宮寺にも赴き、憧れの弥勒菩薩に対面することもできました。
大宝蔵院に所蔵されている百済観音も含め憧れの菩薩像を存分に満喫したひと時でした。
ここまでで既にお腹いっぱいでしたが、2000年に台風被害の修理が終わった五重塔を見たいがために「女人高野」の室生寺にも足を伸ばしました。
深い森に抱かれた各伽藍と境内を彩る石楠花の花が印象的でした。
帰途卑弥呼の埋葬地ともいわれる箸墓古墳にも立ち寄りましたが、駐車場が見つからず、車中からその一端を見るだけに終わりました。
翌日は小雨模様でしたが、薬師寺を訪問。
その後どうしても古墳を訪れたく、比較的近くにある宝来山古墳(垂仁天皇 菅原伏見東陵)を訪れて、今回の旅を終えました。
ご存知、東大寺大仏殿。
修学旅行の際にはこの脇侍仏には気がつかなかった。
夕暮れの興福寺東金堂。
法隆寺は時空を超えた格別の存在感があります。
その土塀。初夏の日差しが暖かい。
午後の室生寺五重塔。光の効果も絶妙です。