多摩源流の山を歩く。
台風の余波か、笹子トンネルを抜けると青空が消えていた。
人気のない林道を辿り、山道に差し掛かると途端に汗が噴き出す。
この季節にしては異様な湿度と気温。
山葵田の脇には栃の実が沢山落ちている。
前にこの実の灰汁抜きの方法を読んだことがあるけれど、とても実践する気も起こらない手間の掛かりようだった。
杉林を抜ける途中でジムグリに遭遇する。
枯れた杉の葉と土色に同化したその姿は脇を通るまで全く気がつかなかった。
先方がとぐろを解いて退避するのとこちらがぎゃっと叫んで飛び退いたのとどちらが早かったか。
とにかく根っからの蛇嫌いである。
なだらかな尾根に出外れても結局日は射さなかった。
路傍には食毒取り混ざって様々なキノコ類が顔を出している。
見上げれば樹々の梢は鮮緑に透けて5月の新緑と見紛う程だ。
絢爛の錦の季節はまだ先、か…。

トチの実が豊作らしい。今年はドングリも異様に多いが…。

樹老人。栃の巨木。冬には熊が入りそうな樹洞も空いている。

この艶、栗まんじゅうに似てますな。

五倍子。

記憶のかけらか、たたけば古生の音がする。

ドクツルタケ?「死の天使」とも。

ブナに沢山出ていた。ヌメリツバタケモドキ?

穏やかな秋の山道を行く。

マスタケ?

クリタケ?

コウタケ?

今は五月か。

帰途にカケスの羽を沢山拾う。
