年末の雑事を終えたこともあり、昨日はオオマシコを求めて探鳥地を再訪。
思いがけずイスカとの対面が叶いました。
撮影条件は決して最高とはいえませんでしたが、ライファーだった野鳥に出会えて、感動もひとしおです。
今回はオオマシコの撮り直しが目的で、あえて曇天の光線条件がソフトな日を狙ってみたのですが、意に反してあまり曇らず...。
しかもオオマシコは相変わらずカラマツの高枝に群がるばかりで、またしても一昨年のような目の高さでの撮影は叶いませんでした。
早朝から陣取っていた方によれば、地面に降りたこともあるようでしたので、やはり早朝の時間帯でないと難しいのかもしれませんね。
因みに当方の現地着は9時30分過ぎ。
駐車場から撮影地までの区間でカラ類やホオジロなどが確認できたので期待しましたが、バーダーの数も少なく、オオマシコもさほど数が増えているわけでもなさそうです。
ちょっと落胆...。
とりあえず押さえでカラマツで採餌するオオマシコを撮っていると、視界の端に30羽ぐらいの小鳥の群れが近くの丘の斜面の梢に舞い降りるのが見えました。
イスカが入っているのはネットやバーダーからの情報で知っていたので、まず間違い無いと判断。
早速そちらへ移動します。
斜面につけられた小道を足音を忍ばせて登ってゆくと、灌木の枝越しにイスカの群れが確認できました。大半の個体はかなり低い位置に降りているようで姿は見えませんが、10mぐらいの高さの木の枝に数羽が止まっています。
手前のブッシュが邪魔なのと、それなりに距離があるので、かなり厳しい条件でしたが、とにかく数枚押さえます。
撮影適地を求めてさらに上へと移動しようとすると、上にはすでに数人のバーダーが三脚を構えていたため断念。一旦戻って、イスカの止まる樹木の反対側に出る作戦に変更です。
この判断は的中し、しばらくはまずまずの距離で撮影に没頭できました。
ただし現場でカメラのプレヴュー画面を見た限りでは結構いけてる画に見えたのですが、逆光気味だったせいか帰ってから確認するとフォーカスが甘いものばかり。撮影枚数に比して歩留は最低レベルでした。やはり7DmarkⅡの限界を感じますね。
その後他のバーダーも勘付いたのかゾロゾロと集まってきたのでここは退散。
いつものパターンで一旦ウォーキングも兼ねて林道を先へと辿ります。
ときおりカラ類が移動しながら採餌してる場面に出逢いますが、なかなか撮らせてくれません。
ただその中にトラツグミらしき鳥影が混じっていて、こちらに気づいて飛び去ったのは惜しい場面でした。因みにこの鳥もライファーです。
成果も無いので戻りかけると7〜8mぐらい先のイタドリの枯れ枝に何か動きました。
急いで三脚をセットしてみますが、目に入るのはカラの類ばかり。
ただし先ほどの野鳥はそれとは大きさも色も違ったので、しばらく待機してみました。
すると少し先の藪からそれらしき鳥が地面に降りました。
早速レンズを向けるとなんとミヤマホオジロです。
実はこの鳥もライファー。慌てて一連写。
とそこに前方から一人のバーダーが...。
当然ミヤマホオジロはあっという間に飛び去ってしまいました。
マーフィーの法則とはこんなものですね。
その後は鳥たちもどこかへ姿を消したようで、相変わらずイスカ狙いの数名以外のバーダーの多くは帰り支度。
こちらも撮影中にレンズの留め具のあたりが破損して真ん中から折れたメガネの修理依頼もあるので、諦めて帰途に着きました。
それでも撮れた画質はさておき、運良く2種のライファーを撮ることができた貴重な一日でした。
※画像は全て50%トリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM(×1.4エクステンダー使用)
まずは押さえでオオマシコを。前回と撮影距離は変わらず、多少枝被りが少ない程度でした。
今年はカラマツの実が常食のようです。
構図的にもオオマシコのポーズもいいのですが、何しろ距離があり過ぎてトリミングするとノイズだらけ。RAW現像でシャープネスを最大に近くかけてようやく解像感のある仕上がりになります。
初めての対面。イスカのオスは綺麗な紅色です。順光でまともに撮れた唯一の画像。もう少し近ければ...。
こちらはメス。これで最短距離でした。
オスもまずまずの距離でしたが、影の部分が多く、撮って出しは真っ黒。レフ機の難点ですね。現像でようやくここまでです。
食休み中?目を閉じているように見える個体も目に付きました。羽毛を膨らませてムクムクです。
移動の途中で藪に逃げ込んだカシラダカ。
なんとか撮らせてくれたエナガ。他の鳥もこのくらいの距離感で撮りたいですね。
ライファーだったミヤマホオジロ。微ブレが惜しい写真ですが、今回は押さえられただけでも満足。次回は枝止まりを。