今日は朝から激しい雨。
こうやって一雨ごとに凍結した土壌が解かされ、徐々に草木も休眠から覚める。
本格的な春になれば日差しも急激に強まり、山でも日中は暑いくらいの陽気になるけれど、実は日光ではあまり雪は解けない。こんな雨が高山域でも降るようになって、ようやく山の谷を埋める残雪もその量を減らしてゆく。
雨上がり、急激に気温が低下する。
また冬型に戻る証。
もう寒さもいいな、と思う。
反面もう少し山では雪であって欲しいとも思う。
そして冬の間登り損ねた雪稜をもう一二度はアイゼンを履いて歩きたいと思うのだ。
二つの季節の狭間にある雨の日には、こんな奇妙なアンビヴァレンツがある。