今年に入ってからライファーの野鳥が続きます。
先週の6日には憧れだったトラツグミに出会いました。
この日は天気も良く気温も比較的穏やかだったため、久しぶりに少し標高を上げて、山腹へと続く林道のウォーキングに出かけました。
前々日に降った雪は積雪20cmほど。
ただし湿った雪が前夜の寒さでクラスト状になり、長靴歩行はそれなりに大変です。
天気は最高でしたが、野鳥も野生動物も全く姿を現さないので、結局予定の半分も行かない地点でめげて引き返しました。
1時間弱のスノーウォーキング。
実は林道入り口の駐車場に車を置いて歩き始めた時、傍らのズミの木にツグミがいることに気づきました。
どうやらズミに絡みついたツルウメモドキの実を啄んでいたようです。
とりあえずカメラを向けると、合焦する間もなく飛ばれてしまいました。
するとその先にコゲラも採餌しているのに気がつきました。
がこちらも少し回り込んだだけであえなく遁走。
出鼻をくじかれたわけです。
そんなこともあったので、帰路は駐車場に差し掛かる手前からくだんのズミの木をチェック。
やはりツグミが陣取っているのを確認したので、そっと近づきました。
なんとか撮影可能距離まで接近したのはいいのですが、その位置からだと完全に空抜けです。
背景に遠方の木立を入れるべく回り込んだところで、またもや飛ばれてしましました。
いけずなツグミです。
諦めてズミの木の横を通過し、車まで数歩のところで振り返った途端、何かが目の前をかすめてズミの下枝に止まりました。
てっきり先ほどのツグミが戻って来たのかと思って確認すると、体も一回り大きく、色も少し明るいように見えます。
これがトラツグミでした。
まずははやる気持ちを抑え、証拠写真を撮らなければなりません。
ゆっくりとレンズを向け、4連写。
初撮影に成功。感激です。
その後トラツグミはこちらをあまり気にすることなく梢に上がり、ツルウメモドキの実を食べ始めました。
そして約30分ほどこちらの被写体になってくれる鷹揚振りを発揮してくれました。
枝被りの量産でしたが、ライファーをこれほどじっくり撮れたのは初めて。
最後に思いがけなくいい出会いがあった一日でした。

最初のカット。これが撮れただけでも感激です。

梢ではどうしても枝が被ってしまうのと、空抜けになるのは仕方がありません。それにしても美しい虎模様です。

ツルウメモドキの実をパクリ。

今回は縦位置でも撮る余裕がありました。