二日目。
小屋と同標高の展望は開け、遥かに富士山も遠望できます。
しかしそれより上部は雲に隠れ、編笠山頂も望めません。
とにかく山頂を踏むしかないので、5時に出発。岩だらけの登路を辿って山頂に。
ガスの中の記念写真となりました。
それでも極短時間西方が開け、富士と南アルプスの一角が望めたのは天からのささやかなプレゼントでしょうか。
小屋に戻って朝食を済ませ、今回の縦走のハイライト、キレット越えに挑戦です。
まずノロシバのピークを踏んでギボシの鎖場を慎重に絡んでいきます。
今回は普段は巻いてしまうギボシのピークにも上がってみました。
この不動尊の安置されたピークを踏んだことで、今後現れる全てのピークに登頂を決定。
権現小屋のシゲさんとしばらく談笑後目の前の権現岳にあっさりと登頂。
いよいよ核心部に足を踏み入れます。
最初に現れる源治バシゴは慎重に下降。ガスで視界が限られる分恐怖感も薄れがちだったかもしれません。
次は旭岳のピークに。
ここも普通は巻いてしまうことが多いのですが、強引に誘導。
でも展望は皆無です。
ここからの赤岳、中岳、阿弥陀の三山は本当に素晴らしいのですが。
のっぺりとしたツルネのコマクサの咲き残りを眺め、キレット小屋へ。
ここでゆっくりと昼食としました。
一瞬ガスが切れ赤岳の大天狗と小天狗の岩峰が姿を現すと歓声が。
ここから見る大天狗は槍にそっくりなんです。
大休憩の後は今回のコース上一番険悪な赤岳南稜が待っています。
中間部はガラガラのルンゼ状の登路をジグザグに辿るのですが、転落の恐怖というより落石の誘発に最も神経を使うところ。
先行者や下降する登山者の歩みも気にしながら慎重に登りました。
悪場最後の梯子と鎖を登り切ると、急に雲が晴れ青空とまぶしい太陽が顔を覗かせました。
ゲストの皆さんの顔も晴れ晴れと安堵の表情に変わるのを見るのはガイドとして嬉しいものです。
文三郎からの登路と合すれば山頂は目の前。
皆さん緊張から解放され、目の前が小屋となればテンションは最高潮に。
素敵な集合写真となりました。
時間も早いのでまずはビールで乾杯。
それにしても8月も後半とはいえまだまだ登山者が多いこと。
赤岳頂上山荘も屋内はごった返してるので北峰へ出て外飲みです。
この日は暑く寝苦しい夜でした。

ガスに覆われた編笠山の山頂で。

初日は「遠い飲み屋」の提灯が下がる青年小屋でお世話になりました。

ギボシの鎖場を慎重にトラバース。

この時期の花の主役トウヤクリンドウ。

狭く痩せたギボシ山頂で。

権現岳山頂も雲の中。

源治梯子はじっくりと時間をかけて。それにしても長いです。

コバノコゴメグサも一面に咲き誇っています。

旭岳のピークにて。

キレットからぼんやりと天狗尾根が見渡せました。

キレット小屋まえの咲き残りのコマクサ。

南稜のガレ場を慎重に登ります。

こんな露出感のある鎖場も。(写真奥)

悪場を終えてこの笑顔。日差しも出ていっそう朗らかに!

咲き残りのチシマギキョウ。

そしてタカネシオガマ。

赤岳山頂では思わずこのポーズ!
