安曇野のコハクチョウの北帰行もだいぶ進んでいると保護団体のSNSに載っていました。
今月に入って何度かは訪れたいと思っていましたが、雑事に追われ果たせていません。
昨年末以来ですから二ヶ月半も間が空いたことになりますね。
もう20数羽しか残っていないとのこと。
明後日あたりから時間が空くのでそれまで残っていてくれればと祈る気持ちです。
先週8日には諏訪湖方面に久しぶりの探鳥。
先月12日以来でしたが、お目当ての野鳥たちは現れませんでした。
どうせなら安曇野まで足を伸ばせばよかったのですが、朝の出発が遅れたことと、少し湖畔を歩きたかったのでそちらは断念しました。
湖畔ウォーキングは運動不足解消には最適です。
諏訪湖を取り巻く市町村は湖畔の整備に積極的で、遊歩道やサイクリングロードがそれぞれ別に整備されているのでウォーカーもランナーもバイカーも安心して利用することができます。
湖畔一周は16Km。4時間ほどで周遊できるそうですが、まだ通しては歩いていません。
野鳥を撮影しながらだととても4時間で回れそうにはありませんが、もう少し気候が良くなったら朝からチャレンジしてみるのも良さそうです。
この日は午前遅くに目当ての探鳥地に着いたものの、積雪のせいか、餌の木の実や草の実がほぼ底をついたのか、気配も無し。
仕方ないので早々に湖畔に移動です。
まずは車内で昼食タイムを取り、その後ダメ元で歩き始めました。
しばらくは日差しもあり、風も穏やかだったので、歩きも快調です。
ただ鳥となると水辺にはオオバン、ハシボソガラス、ムクドリ、スズメ、ヒドリガモ、カワウ、たまにツグミなどの常連ばかりなので、中々テンションは上がりませんが、それでも時たまアオサギが近くに来てくれるので(というよりこちらが近づいて先へ逃げるパターン)、飽きることなくウォーキングを楽しめました。
某SNSに昨年末から数羽のヒシクイが居付いているという情報があったので、写真の地形を頼りに探してみましたが、出会うことはできませんでした。
流石にもう北へ帰ったんでしょうね。
結局8km弱歩いて成果らしい成果はアオサギの飛翔とコサギの狩ぐらい。
戻る頃には雲が出て気温が一気に下がり、向かい風も強くとても撮影どころではなくなりました。
とはいえこのまま帰宅するのも癪なので、今季一度も撮れていないミコアイサを狙ってみることにしました。
時刻もすでに夕方。
陽も既に落ちて、ミコアイサたちが集まる水門近くは翳り始めています。
ミコアイサやカワアイサが集まって団体行動を繰り返しているのは対岸の一角ですが、焦ってそちらに移動しても警戒されて遠ざかってしまうのは経験済み。
こちら岸にある階段に座り、三脚を据えて寄ってくるのを待つ作戦に徹しました。
いつもなら水門近くをあちこち移動しながら餌を漁るのですが、こちらの気配に反応してか一向に寄って来ません。
カワアイサと行動を共にしたり、ミコアイサ単独で飛び回ったりと目まぐるしく移動を繰り返すこと数十分。撮影には光量的に厳しいかな、という時刻になってようやくカワアイサもミコアイサも撮影可能距離まで近づいて来てくれました。
今期は暖冬ということもあって、諏訪湖もほとんど結氷せず、その分ミコアイサたちも広範囲に分散したようで撮影の機会もなかったのですが、ほんの数分のチャンスとはいえ今期初のミコアイサを撮影できて、ようやくひと心地つくことができました。
気候変動により、冬季の渡りの野鳥たちの行動は今後ますます予測が難しくなってゆくだろうと思います。
結果的には乏しい成果だったかもしれませんが、今季の冬鳥達に感謝しながら最後まで北帰を見送りたいと思います。
※画像は記載のあるもの以外ノートリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
諏訪湖でも冬中通して多いのがこのヒドリガモ。水面にも陸にも大きな群れを見ることができます。よく見ると美しい鴨ですが、数が多いとあまり食指が動かないのはどうしてでしょうね。
ムクドリはどこへ行っても通年見られる当たり前の鳥ですが、いい写真を撮ろうとするとこれが中々難しい鳥の一つです。これも最高のロケーションという訳ではありませんが。
歩道脇の桜の木に止まったムクドリ。カメラを向けると枝の影に隠れるというイケズな鳥ですが、このカットは何とか全身が入りました。ムクドリは目に光が入ることが難しい顔の構造をしていて、大概無表情の不気味な印象になりますが、この写真は何とか目が認識できる生物らしい表情になりました。
80%トリミング
小川の流れ込みで一心不乱に餌を漁っていたコサギ。片足で川底を探って飛び出した魚や川エビを捕食するようです。その姿はちょっとユーモラスで、どこかドジョウ掬いの仕草に似ています。
折り返してからしばらく付き合ってくれたアオサギ。余程近づかなければ動かないので撮影しやすい鳥です。
今回はまずまずの飛翔シーンを収めることができました。
この距離だと100-400mmのテレ端でも綺麗に解像します。
諏訪湖の主オオバン。この鳥も目を出すのが難しく、嘴から額にかけての白い肉質部だけが目立つと黒衣を着たカーニバルの仮面のようで不気味です。目が出ればそれなりに。
夕暮れになってようやく寄ってきたミコアイサのオス。少しいい構図だったので。
※ノートリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM(×1.4エクステンダー使用)
いつ見ても優美な姿形です。今回はメスは寄って来てくれませんでした。
※ノートリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM(×1.4エクステンダー使用)