週明け、ようやく二日間自由な時間が取れたので、今期最後となりそうなノビタキの花止まりを狙って標高1700mの草原へ出かけてきました。
今回は久しぶりのリフレッシュ休暇も兼ねているので、まずは麓の街で整体にかかり、1時間じっくりとほぐしてもらいました。
宿泊は草原の一角にあるキャンプ場でテント泊を予定。
そのためスーパーで食品を調達して現地へ移動。現地着は出かける時間も遅かったので既に夕方になってしまい、探鳥は下見のみ。それでも二組のバーダーが遅くまで粘っていました。
キャンプ場に移動して久々に重いザックを背負って受付に向かいましたが、その間に確認できたテントはどれもオートキャンパーが使う大型テント。ほとんどがファミリーで、チェアー・テーブル、焚き火台利用のバーベキュー食材完備の賑やかそうな面々ばかり。ちょっと気後れしたのと空模様も夜中にかなり降りそうな気配もあって、思案の末テン泊はあきらめ、車中泊に変更しました。
探鳥地付近の駐車場が車中泊可能かどうかはわかりませんでしたが、締め出されれば道端でも構わないのでとにかく移動。車を止めてしばし様子見です。
ただし軽バン二台、すでにシェードを張り巡らして車中泊体制で居座っていたり、他にもそれらしき怪しげな老年が2名ほど動こうとしないので、こちらも覚悟を決めて陣取ることにしました。
予想外だったのは標高1700mでもかなり暑いこと。
食事中は窓をしっかり開けて換気。
就寝時もとても寝袋に入るような状況ではなく、ポロシャツ一枚でそのままごろ寝。
夜半に雨が降りだしてようやく窓を最低限の換気ができるぐらいまで閉める程度の蒸し暑さでした。
全く異常です。
翌朝は5時過ぎに起床。6時には探鳥を開始しました。
さすがにこの時間には他のバーダーもハイカーもいません。
2時間ほどは貸し切りでした。
天気は高曇り、時々霧が出てもすぐに晴れ、10時頃までは撮影に理想的な光線でした。
ただしこんな好条件でもなぜか鳥が寄らない。
例年なら人をの怖さを知らない幼鳥がかなり近くまで寄ってくるのですが、今回は親鳥も含め非常にナーバスでした。
花もヤナギラン、ヨツバヒヨドリは終盤。シシウドも枯れ始めていて、ススキだけが旺盛に茂っているので結局花止まりは望むべくもなく。
今回は完敗でした。
今年は春先から例年に比べ野鳥の絶対数が少ないように感じます。
この異常な暑さが関係しているのでしょうか。
自然界にもこれ以上の影響が出ないことを祈るばかりです。
花止まりにはなりませんでしたが、咲き残りのヤナギランを前ボケに置いた幼鳥。結構遠いです。
こちらは花も無し。枯れたレンゲツツジにばかり止まります。
比較的近くに寄ってきた換羽途中のオス。構図的にもまずまず。
これが今回の最接近画像。上の写真と同じ個体です。撮影できませんでしたが、夏羽のままの個体もいたのでようやく換羽が始まったというところでしょう。
今回は全く寄ってくれなかった幼鳥達。極端に尾の短い個体は初めて見ました。
今回撮影できた中でお気に入りの一枚。上記と同じ換羽中のオスですが、表情が凛々しく、小さな体にも野生の厳しさが感じられます。50%トリミング。
初めて撮影できたアリスイ。見ることも稀でしたが、こんな場所で撮影できるとは思いもよりませんでした。蛇に擬態するそうです。50%トリミング。
唯一の花止まり写真。終わりかけのヨツバヒヨドリにアオジ。もう少し近ければ良かったのですが。50%トリミング。
ウドに幼鳥。既に実になっているので、花止まりではありませんが、まずまずそれらしく。50%トリミング。
明らかにオスの幼鳥。こちらも極端に尾が短い個体。ネットで検索するとこういった個体もあるようですが、今回初めて確認しました。