一週間ほど前になりますが、草原のノビタキの様子が気になり、久しぶりに早朝から出かけてきました。
天気予報は曇りのち晴れ。
比較的早く晴れ間が出そうなので、早立ちしたのですが、途中クロツグミの情報があった溜池のほとりの森に立ち寄ったのがいけなかったせいか、着いて間も無く日が差してしまいました。
晴天そのものはいいのですが、コントラストが強くなりすぎるのと、暑いので、高曇りぐらいが最適なのです。
現地には既に数人のバーダーが陣取って、カメラを構えていました。
どうやらカラフトイバラに止まるノビタキ狙いのようです。
こちらはなんとか咲き残りのレンゲツツジとの組み合わせで撮りたいので、そちらはスルーしてレンゲツツジ場に向かいます。
予想はしていたのですが既に花は終わりかけ。
ノビタキも近くには来る様子もなく、完全に空振りでした。
今年も雑事に追われ、適期を逃してしまいました。
また来年に期待です。
ニッコウキスゲも咲き出していましたが、まだ数輪。
こちらとのコラボはもう少し先になりそうです。
未練がましくその辺りを歩き回って、なんとか数カットは押さえましたが、フラストレーションの残る探鳥でした。
草原での撮影は早々に諦め、今朝取り逃した池回りの葦に営巣するオオヨシキリでも撮れればいいかなぐらいの気持ちで溜池を再訪。
相変わらずオオヨシキリはまともに撮らせてくれませんでしたが、思わぬサプライズだったのは、クロツグミの採餌シーンに遭遇したこと。
距離は20mぐらいありましたが、次第にこちらに向かって進んでくるので、最終的には15mぐらいの距離で撮影できたのはラッキーでした。
木陰なのでISOはそれなりに上がってしまいましたが、クロツグミとしては初めてまずまずの画が撮れました。
じっくり撮りたかったのですが、向こうからやって来たCOOLPIX P1000か何かを持った男性が痺れを切らして歩き出したのに驚いたのか、ミミズを大量に咥えて飛び去ってしまいました。
野鳥たちもそろそろ子育ての時期も終り。
育雛中の警戒心の薄いこの時期。最後のチャンスを活かしたいものですね。
※画像はクロツグミ以外は全て80%トリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF500mm F4 IS USM(一部×1.4エクステンダー使用)
咲き残ったレンゲツツジには全く寄らないので、仕方なく雛がいる萱場で待ってようやく撮った一枚。
埒が空かないので、昨年実績のあった丘の方へ移動。ここでも距離はありましたが、なんとか縄張りを巡回するオスに出会えました。
近くにはメスの姿も。
ようやくオスがまずまずの距離に飛来。花がらみでないのが残念ですが。
こちらは幼鳥のようです。一番子なのでしょうが、かなり成長していますね。昨年は3日ほど早いだけでしたが、盛んに給餌するシーンも撮れたのですが、今回は一度も見ませんでした。営巣も育雛もタイミングが早まっているのでしょうか。
粘ってようやく近くに寄ってきたオス。このくらいの距離だとまずまず解像します。背景のボケもきれいでした。
その後場所を変えたらノビタキはさっぱり。代わりにウグイスの幼鳥に遭遇。こんな小さいのに一人前に囀っていました。親が教える説は本当なのでしょうか?
溜池のある森へ移動すると、まず迎えてくれたのはコサメビタキの幼鳥。親も近くにいたようで、給餌しながら辺りを飛び回っていました。
お目当てのオオヨシキリはイケズです。なんとか撮れた一枚。ギョシギョシと声だけは大きいけれどね。
クロツグミ登場。レンズを向けてじっとしていると、採餌しながら段々こちらに寄って来ました。
遊歩道脇の草むらで盛んにミミズを漁っていました。
ちょっと警戒中です。
これが最短撮影距離。構図が惜しかった。このあと大量のミミズを咥えて飛び去りました。