ノスリという鳥をご存知でしょうか。
トビよりもひと回り小型の鷹の仲間です。
今朝そのノスリを道路で保護しました。
仕事に向かうため国道を走行中、前方に茶色い物体が落ちています。
てっきり落石かトラックの荷台から落ちた廃棄物かと思い、その大きさが到底車の最低地上高をクリアできる程度のものではないので、撤去しようと側道に車を寄せて降りてみるとなにやら様子がおかしいのです。
鳥だと気付いた時には後続車が近づいたので保護できず、見守るしかありません。
幸い後続車は気を利かせて対向車線に迂回してくれたので事なきを得ました。
近づくとどうやら大型猛禽です。
完全に後ろ向きなので顔は確認できないのですが、大きさからノスリと分かりました。
振り向かせないようにそおっと両肩部分を掴み、道路脇に退避。
ショック状態だったのでしょう。ほとんど暴れることもなく、地面に下ろす時も大人しいものでした。
動く様子もないので、車に積んであった一眼レフを取りに行って戻ってみると、顔だけを向けてじっとこちらを見つめていました。
何枚か違った角度からシャッターを押して、観察すると左目が損傷しているようです。
頭部の羽毛も少し逆立っていましたのでここを強打した模様です。
それにしてもどこか愛らしい顔をした猛禽です。
少し回り込んで様子を見ようとすると羽ばたきながら逃げようとする様子が見られたので、それ以上は接近せずにその場を離れました。
無事に飛び立ってくれたならと思いますが、隻眼の鳥は生きられるものなのでしょうか。