先週末はツアーのご案内で硫黄岳から赤岳を縦走してきました。 初日は少し降られながら硫黄岳山荘泊。
硫黄は相変わらず風が強く、ガスのかかった山頂は寒いくらいです。 携帯で確認した予報は決して楽観的なものではありませんでしたが、翌朝はご来光も見ることが出来ました。 でも油断は禁物。 出発する頃には雲も大分上がってきました。
それでも霞みながらも中央アルプスや北アルプスも確認できます。 北岳方面や浅間山、奥秩父の山々、そして何といっても日本海側からいらしたお客様には富士山の勇姿がなりよりのご馳走(?)ですね。 横岳からは赤岳から阿弥陀岳にかけての山稜が目前に迫り、圧倒的な迫力には歓声が上がる程です。
そして今回の大きな目的のひとつが横岳のツクモグサ。 この北海道と白馬岳、そして八ヶ岳の一部にしか自生しない希少種は、初夏に一番に咲く高山植物としてあまりにも有名です。 今年は季節が遅れていて、未だ堅い蕾みでしたが、毎年同じ場所にけなげに顔を出してくれる姿にはいじらしさも感じます。 これで展望と稜線の花の宿題は無事終え、ほっと一息といったところです。
雲海とご来光。
恩寵。
台座の頭付近。寒いです。
ツクモグサ。まだ蕾みでした。
横岳の岩稜と赤岳の直登を無事に終え、赤岳山頂では暫し山岳展望を楽しみました。心配した天気も何とか持ってくれています。権現のピーク越しに見る北岳と甲斐駒が印象的ですね。 山頂からは文三郎を下り、行者小屋で昼食を済ませて、南沢経由で下山です。美濃戸口までの林道は超スピードで駆け抜け、それでも予定より1時間遅れでバスに帰着。 美濃の手前ではこちらも恒例のホテイランが今年もそのかわいらしい顔を見せてくれて、二日間の山旅の疲れを少しだけ癒してくれました。
ホテイラン。まるで森の小人。