以前ジョウビタキの雛の様子を投稿しましたが、その後しばらく姿を見せなかった雛たちが幼鳥になって再び姿を見せるようになりました。
撮影は6月5日なので前回撮影から10日ほど経っています。
今回も3羽確認できたので、前回の雛たちが無事に育ったのではと推測しています。
ただ個体によっては成長に差が感じられ、雛の際の栄養摂取の度合いは幼鳥になるまで影響するのだということも分かりました。
無論これは同個体だという前提での話ですが。
少し横道に逸れますが、先日野鳥関係のサイトを見ていたら、野鳥撮影時のマナーについての記事があり、事例として他のバーダーに同じ写真を撮らせないために撮影を終わったサンコウチョウの巣を枝ごと撤去してしまったという信じられない行動が紹介されていました。
これはマナー以前の極端な例ですが、こういった暴挙や撮影者間のトラブル、撮影地周辺の住民とのトラブルを防ぐ目的でフォトコンテストなどの審査の際には営巣中の写真や雛の写った写真などは選考から除外するということもあるとのことでした。
そんなこともあるので前回投稿の雛の写真と今回の幼鳥の写真について少し補足しておきます。
撮影地は二例とも実は事務所の裏庭です。
成鳥は通年事務所の周囲に何羽も見かけ、繁殖期にも複数のつがいが盛んに飛び回っているようなのでこの辺りを拠点にしているのは間違いないのでしょう。
ここしばらく他の場所での撮影も多く、裏庭の様子も注視していたわけではないので、今回突然幼鳥が現れたということでもないようで、その後も毎日のように姿を見せてくれます。
ことに幼鳥は警戒心が薄く、むしろ人間がいた方が安心感があるようなそぶりもするのでなかなか複雑な心境にもなります。
親鳥はそうもいかず、特にオスはあまり近くには寄りません。
給餌は主にメスが行い、今回も幼鳥が足元2mぐらいの位置に寄って来てもそこに餌を運んで来ました。
無論こちらは固まって微動だにしない体勢を保っていました。
幼鳥とはいえ大きさは親鳥と同等、飛翔力も十分と見えます。
盛んに地面を突いて餌を漁っている様子も見られますが、まだ餌をねだるのは何故なんでしょうね。
もうしばらく観察を続けられればと思います。
※画像は全てノートリミング、RAW現像済み
使用機材:Canon EOS 7D Mark II + Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
最初に見つけた個体。親鳥が電線で給餌していましたが、すぐに飛び去り、その後幼鳥だけが地面に降りて来ました。
幼鳥も自分で餌を探す行動を取っていましたが、しばらくすると再び親鳥が給餌に来ました。こうやって比較するとやはり模様の違いがはっきり分かります。
気がつくともう一羽が足元に来ていました。この個体だけは痩せていて明らかに成長の遅れが顕著です。雛の時に一番小さかった個体でしょうか。よくここまで育ったかと感無量になりました。
少し膨らんでいますが、色合いからして多分上の写真と同一個体と思われます。ほとんど足元にいて撮影距離1mぐらいでした。
これは最初の個体か第三の個体か判別できませんが、気がつくと少し離れた地面に降り立っていました。
居眠りを始めました。
完全に寝落ちしました。この辺りには野良猫も多いので、無防備そのものですが、人のいることを逆に利用しての行動なのでしょか。
すぐに覚醒。
これは多分最も成長の遅い個体。
これは成長の早い個体の内の一羽。頭部から背中にかけての斑紋の違いが分かりますね。