昨日も雪。
積雪は10cm程度でしたが、水分を含んだ重い雪なので雪かきはそれなりに重労働です。
今年は例年になく雪の当たり年。
除雪の苦労を思うと、そろそろ収まって欲しいものです。
ただし雪が降れば風景撮影には好ましい条件となるので、それはそれで歓迎すべきことなのは前回も書いた通りです。
先日の雨氷の際もその後の降雪の際もあちこち走り回って撮影に興じたのですが、最近食指を伸ばし始めた鉄道写真も合間を見て撮ってきました。
とはいえこの分野ではまだまだ素人なので近場の定点観測的なポイント以外では苦戦の連続。
「撮り鉄」の難しさ、奥深さを思い知らされた手痛い洗礼となりました。
鉄道写真といえばまず撮影ポイントの選定です。
八ヶ岳山麓を横断する小海線なら土地勘のある自宅周辺のポイントは足で探せますが、小海以遠の佐久平方面や中央線となると無闇に走り回っても不効率なので、関連サイトに頼ることになります。
撮り鉄関連のサイトとなるとやはりマニアが多く、野鳥撮影と違って撮影場所のデータも公開しているものが多いのでとても参考になります。
比較的自宅に近いエリアでもただ闇雲に走り回っては決して気づかないようなポイントが分かりやすく公開されていて、今回も目から鱗が落ちる思いをしました。
次に難しいのはタイミング。
鉄道の場合運行時間が決まっているので、野鳥も含めた野生動物よりは遥かに確実性は高いのですが、なにしろ高速で通過する被写体ですから、しっかりとカメラ設定しておかないと間際になって慌てたり、一番いいカットを撮り逃したり、といった結果にもなりかねません。
また天候や時間帯による光線の入り方も変わるのでその辺りの難しさもあります。
そして構図。
これは初めての場所での撮影時に一番難しい要素となります。
当然走ってくる方向は分かっているのでそちらにレンズは向けるわけですが、どのくらいの大きさでフレームに入ってくるかは初回では予測が難しい。
これまでの経験では大抵安全策を取って広角気味に撮るので、列車が小さくなり過ぎるきらいがありました。
特に背景に特定の山などを配置しようとするとハードルは一気に上がります。
結局SS、f値、ISOなどのカメラ設定とフレーミングは余程鉄道撮影に習熟するか、何回か通ってみないと納得のいく撮影はできませんね。
鉄道撮影。これまで野鳥の飛翔以外、飛行機やレーシングカーなども含め高速で移動する被写体には縁がありませんでしたが、やはり高速走行する乗り物というのはそのフォルムやデザインも含めなかなか魅力あるテーマです。
これからも風景と野生生物撮影がメインテーマであることには変わりませんが、もう少しだけ「撮り鉄」にハマってみてもいいかなと思うこの頃です。
雨氷の降った直後、小海線の定点ポイントで撮影したキハE200系。雨氷の場合、枝が透けるためか梢が赤みを帯びるので、満開の桜を思わせる風景になります。
その翌々日の同ポイント。今回の雨氷は長く残りました。まるでガラスの森を抜ける構図です。
降雪中の高原を行くキハ110系。周囲は高原野菜畑ですが、意外に構造物などが多いので撮影ポイントは限られます。
小海線の撮影スポットでは超メジャーな大曲りにて。降雪直後で背景の甲斐駒ヶ岳が晴れている条件は意外にレアです。こういった写真が撮れるのも地元ならではの特権。
同じく大曲りを逆の方向から。こちらからは八ヶ岳(権現岳、編笠山、三ッ頭)が背景に聳えます。
ネット検索で見つけた中央線の「あずさ」撮影ポイント。こちらも背景に八ヶ岳が入ります。アメリカンヒーロー「アイアンマン」を思わせるフロントデザインもまずまず画になりますね。ただし撮影は特定のフェンスの隙間から。一人しか立てません。
こちらもネット検索の成果。八ヶ岳背景と絵に描いたような一点透視構図になります。背景の八ヶ岳までフォーカスを合わせようとすると手持ちのレンズではSS:1/500が限界。フロント部分をアップすると微ブレしていたのが残念でした。SSを稼ぐにはISOを上げるか、EVを落として後でRAW現像で持ち上げるかですね。